【10/23(月)企業探究コース「コーポレートアクセス」参画企業を対象に「Quest C Base vol.3 」開催 ~ 同志社女子大学名誉教授 上田信行先生登場 ~】

10月23日(月)、弊社市ヶ谷オフィスにて、「Quest C Base vol.3」を開催しました。「Quest C Base(※1)」は、クエストエデュケーション(※2)の企業探究コース「コーポレートアクセス」に参画する企業を中心に、人材育成や未来世代への貢献など、さまざまなテーマに焦点をあて、新たな発見や気づきを得る場の創造を目的としています。

(※1)「Quest C Base」とは、クエストエデュケーションから、コミュニケーション・コネクション・コラボレーションなど、様々な「C」が生まれることを期待し名づけています。
(※2)クエストエデュケーションとは、教育と探求社が提供する探究学習プログラムの総称。

今回は、同志社女子大学名誉教授 ネオミュージアム館長 上田信行先生をお招きし、「正解や答えのないことをとにかくやってみる組織、マインドを体感する」をテーマにタイトル「No Title」として、ワークショップを実施しました。

上田先生は、日本における「プレイフルラーニング」研究の第一人者で、過去にクエストエデュケーション導入校の先生向けワークショップを企画・実施いただいたことが、弊社との出会いでした。

あれから数年、社会では想像もしなかったさまざまな事が起き、それゆえの閉塞感や不安感を大人だけでなく子どもたちも感じているのだと、教育現場に携わる私たちは実感することがあります。だからこそ、誰もが目に見えるものに安心感を求め、失敗することを恐れるようになっているのかもしれません。見方を変えると、もはや社会には「正解」の明確な定義はなく、「正しいやり方」も「未来」も誰もわからない。そして、そういう時代を子どもたちは生きていくということではないでしょうか。

そこで、学校の教室で中高生と一緒に未来をつくっている企業のみなさんと共に、

「何事もやってみないとわからないから、楽しんで試してみよう」

「何も考えずに夢中になれるワークショップを体験しよう」 

と、私たちは上田先生と今回の企画を考えました。

当日、会場に入った瞬間から、企業のみなさんも「あれ、いつもと違うな」「いったい何をするんだ…」と思われたのではないでしょうか。会場の設えから、すでに上田先生のワークショップは始まっていました。

そして、集まったみなさんといよいよワークを開始します。最初は戸惑う人たちも、いつしか周りの空気に押され、周りを気にせずに踊り出し、夢中になってペンで線を想いのままに描いていました。ここでは、俯瞰する機会と、当事者として夢中になる機会があるのもポイントです。

上田先生のお話では、場づくりに関する具体的なアドバイスをはじめ、

「ワークショップをするとどんな成果がでますか?とよく聞かれるけど、僕は『何が起こるかはやってみないことには僕にもわからない』と答えるんです。まずは何ごともやってみることが大事。身体を通して感じる(feel)ことで、考える(think)ことができます。みなさんも、そう言い切っていいと思うんです」と、参加者のみなさんに力強い言葉をいただきました。

参加者の声

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自分の心の動きが面白かったです。開始時から拒否反応がある自分。周りの同調者に違和感を感じる自分。なかなか同調できないでいる自分。踊りながらというのが気恥ずかしく、乗っていけなかったのだと思いました。ただその後の「自由に!」の時間から自分を開放することができるようになってからは段々と楽しく感じている自分がいました。飲み物を入れてからはさらに開放的になっている自分を感じ、この短時間でこうも変化していく心の動きが面白く奥深かったです。

これまでにない、体験があった。経験したことを参考に、苦手なことや取り組めていないことに、取り組むきっかけの作り方を考えてみたい。

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どの参加者の感想にも「初めての体験」「良い意味で想像していたものと違った!」などがあり、新鮮な驚きや発見に溢れたあっという間の2時間半だったようです。

次回、第4回となる「Quest C Base vol.4」は、2023年12月22日(金)の開催を予定しております。

▼これまでに開催したイベント

Quest C Base vol.1「若者に希望を残すために」法政大学大学院教授/一橋大学名誉教授 米倉 誠一郎先生

Quest C Base vol.2 「企業が学校教育に関わるワケ」法政大学キャリアデザイン学部教授 児美川 孝一郎先生