立教大学の授業「立教大学OBOGの『社長の履歴書』」にて、教育と探求社 代表取締役社長 宮地勘司が登壇いたしました

2019年10月28日(月)、立教大学の授業「立教大学OBOGの『社長の履歴書』」にて、教育と探求社 代表取締役社長 宮地勘司が登壇いたしました。

立教大学の授業「立教大学OBOGの『社長の履歴書』」にて、教育と探求社 代表取締役社長 宮地勘司が登壇いたしました

「立教大学OBOGの『社長の履歴書』」は、立教大学の須永徳武教授と井田純一郎氏が開講する全学部共通総合科目のひとつ。峰岸真澄氏(株式会社リクルートホールディングス 代表取締役社長 兼 CEO)、井田純一郎氏(株式会社サンヨー食品代表取締役社長)など、立教大学OBOGの社長12名がリレー形式で講義を行う全14回の授業です。定員300名に対して830名の応募があるなど、将来のキャリアを考える学生たちに人気の高い講義となっています。

第5回目となる今回は、88年に社会学部を卒業した教育と探求社 代表取締役社長 宮地から、「教育を変えて日本を変える!普通のおっさんの起業物語」というタイトルにて、なぜ起業したのか、今どのような仕事をしているのかをお話させていただきました。

立教大学の授業「立教大学OBOGの『社長の履歴書』」にて、教育と探求社 代表取締役社長 宮地勘司が登壇いたしました
立教大学の授業「立教大学OBOGの『社長の履歴書』」にて、教育と探求社 代表取締役社長 宮地勘司が登壇いたしました

「教育と探求社では、学校を『知識を覚える場所』から「知を生み出す場所」に変えることをしています」

AIやIT技術が急速に発展し未来がどうなるかわからないこの時代でも、自分たちの中に答えがあること、そして主体的に生きることは楽しいということ。

そうした話から、自ら学ぶ人・主体的に生きる人を増やすために探究学習プログラム「クエストエデュケーション」を提供していることや、学生たちの瞳が輝き変化していく姿をみて教育で社会が変わることを実感し、「この仕事を一生の仕事にしよう!」と40代で起業した起業物語をお話させていただきました。

立教大学の授業「立教大学OBOGの『社長の履歴書』」にて、教育と探求社 代表取締役社長 宮地勘司が登壇いたしました

講義の後半では学生たちから質問をいただき、宮地がお答えする時間もありました。

学生:「クエストカップ全国大会に出場する生徒は、コミュニケーション能力が高い印象がありますが、実際に参加している中高生は自己発信力が高いのでしょうか」

宮地:「クエストエデュケーションは基本的に学校の正規の授業として導入され、学年全員が受講します。その中から全国大会出場作品としてどれが選ばれるかはわかりません。全くやる気がなく たら~っとしていた生徒たちが、なんとなくその気になりはじめ、気が付いたら本気になっちゃって、最後必死でプレゼンしてるっていうケースもあって、そんな子たちが『まさか来れると思わなかった』と全国大会に来るということが起こっています。」

学生:「日本では、挑戦して失敗する者に冷ややかな目線が浴びせられることがあると思うのですが、それはなぜだと思いますか」

宮地:「みんなで挑戦しないことにしているからでしょうか。
私が起業したときに一橋大学、今は法政大学の米倉先生からメッセージをもらったんですね。『宮地勘司が起業した。たとえ失敗したとしても彼を笑ってはいけない。なぜなら彼は歩こううとしたのだから』と。そのことばは今でも大事にしています。
やっぱり笑ったりするやつは挑戦しないやつなんですね。先がみえないのは怖いよ、やっぱり。なにが最適かを考えて本当にそれをやるのは、今でも難しくもあるし怖くもある。
でも自分が挑戦している人は、他の人が決断をしてリスクを背負ってやっていたら、そのことに対して結果を問わず全力で応援したいとなる。何もやらない人は、ほらみたことかって言いたいわけ、自分のやらないことを正当化したいから。だからそこには耳をかさないことだね。」

学生:「ハワード・ガードナーの多重知能理論で、セルフスマート(内観の知能)は人からどのように評価されると思われますか?思慮深いとか自己分析ができるとかだと思うのですが、人から評価されるのは難しいのではないかと思っています。」

宮地:「ずっと今まで人からの評価を意識してきたから、それがないことに対して不安を感じる気持ちはわかる。あるいは、自分が何かを学んだり自分の力の高まりは、他人から評価されることでわかるというのもあると思う。けれど、能力や知能というのは人から評価されるためのものではなくて、そのことを使って自分自身がよりよく生きたり、人を幸せにしたり、世の中に価値を生んだりするためのもの。
内観の力というのは、自分の中に何が動いているのかということを他の人より解像度高く理解する力、哲学する力、本質をつかむ力。そのことを価値に出したらどんなことができるんだろうか。ひょっとしたらコーチングができる、あるいは心理学的な学びができる、あるいは人の内面からわきあがる感動を生むような、エンターテイメント作品を作ることができるかもしれない。そういうことが知性や能力の最終的な使い方だと思う。
途中で人に「すごいね」って言われて励まされることもあるから、褒められること自体を否定はしないけれど、最終的にはそういう能力を使ってどういう価値を生み出せるかを考えてみたら面白いと思う。」

立教大学の授業「立教大学OBOGの『社長の履歴書』」にて、教育と探求社 代表取締役社長 宮地勘司が登壇いたしました

このダイナミックな人類史上最も面白い時代を存分に楽しんでください!

「ここで諦めたらきっと死ぬときに後悔する」

そう考えて決断し、40代にて起こした会社。起業したあともすべてが順風満帆とはいかないけれど、一瞬たりとも後悔したことはなかったと言います。

「やりたいことをやって、自分の選んだ道を生きよう」という、これからの未来を生きる若者たちへのメッセージあふれる講義となりました。

▼参考
立教大学 公式HP

▼関連
2020年2月23日(日)24日(月)は、立教大学のキャンパスにて「クエストカップ全国大会」を開催いたします。学生スタッフも募集しています。
https://questcup.jp/2020/