関西16校212名の中高生が集合!中高生と企業人の探究型ワークショップ「クエストミーティング2019 WEST」を開催しました。
2019年9月21日(土)、大阪学院大学にて、中高生と企業人の探究型ワークショップ「クエストミーティング2019 WEST」を開催しました。
クエストミーティングは、探究学習プログラム「クエストエデュケーション」を受講している各学校の代表生徒が一堂に集まり、企業人と共に学び合う場です。他校の生徒や企業人と意見を交わして対話の力を実感し、異なる文化に触れることで自らの学びを深め、探究活動のヒントを持ち帰ります。
本年度初の開催となる今回のクエストミーティングは、大阪にある大阪学院大学のご協力をえて開催。16校総勢212名の中高生と14名の企業人が集まり、学校の枠を超えて意見を交わしながらオリジナルの課題に取り組みました。
まずは会場に全員が集まり、オリエンテーションから始まりです。
全員集合してのオリエンテーションが終わった後は、いよいよワークショップがスタートです。名札に書かれた番号にしたがって各教室に移動すると、初めて本日一緒に課題に取り組むチームメンバーと顔合わせ。他校の生徒や企業人と自己紹介をしあいました。
本日チームで取り組む課題は、「「イケてない!」を「イケてる!」にしよう」。
日常の「イケてない」をブレストして共有し、チームの皆でどれに取り組むか1つのテーマを決めていきます。
「満員電車がいやだ」
「学校の授業がつまらない…」
「朝起きれない」
「校則が厳しい!」
たくさん出した「イケてない」の中から自分たちの扱うテーマを決めたら、次はその「イケてない」を「イケてる」に変える方法を考えます。
嫌だなぁと思っていたことが、どうしたら「イケてる」に変わるのか…?ブレストしてアイデアを共有しあい、企画を作り上げていきました。
どんどんアイデアが出てくるチームもあれば、止まってしまってなかなか動けないところも。
「満員電車なんてどう考えてもイケてるようにならないし…」
それでも誰かのちょっとした一言で「あ!」と他の誰かが思いつき、アイデアが広がっていく。徐々に自分たちの企画が生まれていきました。
最後は自分たちのチームで考えた企画を、他のチームに向けて発表しあいました。
コメントや質問を受けて、さらに企画を磨きます。
発表が終わったあとは今日感じたことを振り返り、チームと教室、そしてまた全員で集まり全体で共有しました。
「僕らは、すれ違いざまにタバコの煙をふーっとまきちらすおじさんが「イケてない」と思いました。改善策、「イケている」にする方法は、たばこに免許制をつける方法です。プラチナ会員になったら今よりもタバコの値段を安くして、マナーの悪いブルー会員になったら今よりもタバコの金額をあげるというように考えました。」
「僕らの班は、「イケてないもの」としてテストをあげたのですけれど、どうしたらいいかについては、打ち上げをテストの後にしようと考えました。めっちゃいい感じの雰囲気で終始話ができたので、正直考えるよりも話し合いが楽しくて、よかったです!」
「「イケてないな」というのは遅刻で、解決策は朝からラジオ体操して元気にいく、という話になりました。体験談を含めて話が膨らんでいったり生まれたりしていったので、体験談や自分の今思っている気持ちを全面的に出して話し合いを進めたらいいと思いました。」
「私たちの班は、学校の体操服が「イケてない」ということになりました。自分の学校は上も下も同じですごくださくて。一緒の班にいた先生も、「自分たちの子どものときの体操着はイケてなかった」とか「じゃあその体操服をイケているようにするにはどうすればいいんだろう」とか、初対面とは思えないくらいにずっと楽しくしゃべれました。自分たちだけじゃなくて大人の意見が加わって変わったところもたくさんあったから、自分のグループだけじゃなくて他の班の人の意見も聞きあったら、話し合いがいい感じに進むというのがわかりました。」
「私たちのグループは、校則がイケてないという話をしたんですね。校則でかわいくできひんやんみたいな。スカート短くしたいのにできひん、化粧したいのになんであかんねん、みたいな話をしました。そのことで私たちわかりました、「やっぱり結局は顔やな」って。顔が良かったら化粧はせんでももてるやんみたいな。かわいいからなんもせんでもええよという話になりました。だからこそ、やっぱり自分はポジティブに生きようと思います。結論は、「ポジティブに生きよう」です。みんなハッピーに生きよう、そう思いませんか、みなさん。だからみんなに覚えて帰ってもらいたい。ポジティブに生きれば人生ハッピーやから!」
企業人と先生でも集まり、最後に振り返りを行いました。
「私が入ったチームはおとなしかったのですが、時間が経過するにつれて口数が少ないながらもアイデアを出して、紙に落とし込んでいっていました。「やればできるんじゃないか」と生徒たちは実感できたと感じていて、そういう積み重ねが彼ら彼女らの成長につながるのではないかと改めて実感できました。」
「生徒たちと向き合っていく中で、思考がとまる瞬間、アイデアが出る瞬間、いろいろ感じるところがありました。やはり「考えることをあきらめちゃいけないな」と強く感じたので、自分の仕事でも、生徒たちに伝えたいこととしても、考え続けることあきらめないことを改めてやっていきたいと思いました。」
「丸ごと持って帰るというのにぐっときています。気づきが多すぎて咀嚼しきれていない、言語化できていないけれど、言語化しないと共有できないから、帰りの電車の中で言葉にして、社内に持って帰りたいです。」
「今年クエストエデュケーションを初めて学校で導入して、初めての子らをつれてきました。「えー他の学校の子らとやんのー」と言っていた子もおったんですけど、見ていたらしゃべっているやんと思って(笑)。いい経験できたんだろうなと思って、ほっとしています。」
自分だけで思いつかないような考えが出てきて驚いたり、話すのは得意でないと思っていたけれど楽しめたり、これまで気づかなかった「こうしたら解決できるかな」という見方ができた、という話もありました。
それぞれが学校を超えて企業を超えて対話し体験し、様々な学びを得た時間となったのではないでしょうか。
次回のクエストミーティングは10月20日(日)、東海地区での開催です。2019年度クエストエデュケーションにご参加のみなさま、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!