【開催報告】企業と学校をつなげる!「よこすかengine」プロジェクトの第2回越境研修を実施
株式会社教育と探求社と合同会社よこすかラボは、8月19日に神奈川県横須賀市の三浦学苑高等学校にて、中高生と企業で地域の未来を創造するプロジェクト「よこすかengine」の第2回企業研修を実施しました。
当日は、実際に生徒たちが取り組むワークを参加者自身が体験。地元企業8社と参加校の先生の約40名が参加しました。
「よこすかengine」とは
「よこすかengine」とは、横須賀市の中高生と企業が協力して、地域の未来を創造するプロジェクトです。
本プロジェクトでは、中高生が地域の企業とともに、地域をより良くするためのイノベーションプランを考えます。2023年度にスタートし、横須賀市の人口流出問題や地域経済の停滞といった課題に取り組んでいます。
生徒たちはイノベーションプランのタネとなる「リソース」(ヒト・モノ・コト・カネ)を「学校」「参画企業」「横須賀市」の中から見つけ出していきます。「地域イノベーター」(地域をより良くする人)としての役割が与えられることで、普段は何気なく通し過ごしてしまう「学校の帰り道」ですらもイノベーションを生み出し得る可能性があるということに気づいていきます。「日常を異なった視点で観てみる体験」や「アイデアの組み合わせによる発見」を通して子どもたちが「可能性発見力」を身に着けていく。先生や企業人はそんな子どもたちの「学び」の伴走者として、プロジェクトに関わっていきます。
よこすかengine第2回越境研修のようす
研修は、学校現場や生徒の状況についての理解を深めるために、参加者同士が意見交換する対話型のワークショップを開きました。プロジェクト導入校の先生や企業人が集まり、生徒たちとどう関わるべきか、ともに場を作り上げていく仲間として活発に意見交換をしました。
実際に授業を運営する先生が、学校ならではの特色やクラスの様子を企業人に伝える中で企業人は「どういう関わり方をすべきか?」をより具体的に考えました。
研修の中盤では実際に過去の子どもたちが考案したプレゼンテーションを用いて、子どもたちの発表に対する「具体的なフィードバック」を考えてみるような時間を過ごしました。
「よかったところはどこか?」「もっと良くするためにはどうしたらいいか?」を考え、そしてそれを「どう伝えたら届くのか?」まで考えていきました。
さいごに
研修の参加者からは、「学校現場でのリアルな課題がわかって、非常に参考になった」「実際の現場に対する理解が深まった」との感想が寄せられました。
学校は2学期に入り、いよいよよこすかengineプロジェクトも本格的に始動していきます。
今年はいったいどんなイノベーションプランが生まれるのでしょうか。
子どもたちにはどんな変化が起こっていくのでしょうか。
企業の人々にとって、普段の「当たり前」が通じない子どもたちとの対話は、新たな刺激となり、これから社会に出てくる若い世代とのコミュニケーション方法を考える良い機会にもなります。
この「よこすかengine」プロジェクトでは、子どもたちに新たな「学び」を提供することはもちろん、その学びの伴走者である先生や企業の人々にも貴重な学びを提供しています。また、「横須賀をより良くするためのイノベーションプランを提案する」プロセスを通じて、地域の魅力に気づき、愛着を持つ人が増えていくことを目指しています。人口流出が深刻な横須賀で、学び、働く人々の循環が広がる一助となるよう、このプロジェクトを進めています。
本プロジェクトに関する詳細や次回開催についてのお問い合わせは、教育と探求社(yo@eduq.jp)までお願いいたします。