【開催レポート】中高生×企業の共創で奈良の未来を拓く 地域探究の成果発表会「大和みらいカップ2026」開催

2026年2月1日(日)、奈良公園バスターミナル レクチャーホール(奈良市登大路町)にて「大和みらいカップ2026」が開催されました。

奈良県内4校から14チームの中高生が出場し、1年間にわたり地域企業とともに考え抜いたイノベーションプランを発表。若い感性と本気の探究が奈良の未来を切り拓く可能性を感じさせる一日となりました。

■当日の様子

開会式

出場する全チームが登壇し、代表して奈良女子高等学校の岡田さんが意気込みを語ってくれました。
「地域企業のさまざまなリソースや担当者の熱い志に触れ、どうすれば地元奈良を盛り上げることができるか、チームのメンバーと深く考え、意見を交わしてきました。これまで考えてきた自由で素敵なアイデアを、しっかりお伝えできるよう、明るく元気に一生懸命がんばります!」

    

若草山からの朝日を浴びて全出場チームが登壇

    

また、来賓である、内閣官房 地域未来戦略本部事務局/内閣府 地方創生推進室 ビッグデータチーム 企画官の伊藤尚志氏から、「このプロジェクトは、若者および地域の経済を支える企業の共創という観点で、政府が目指すひとつの姿だと思っています。皆さまの発表を日本政府としてもしっかり学び、日本全体の戦略の参考にしていきたい」と期待の言葉が贈られました。

   

内閣官房地域未来戦略本部事務局の伊藤企画官のご挨拶

   

出場チームの発表

プレゼンテーションでは、奈良の伝統、食、観光、自然といった多彩な切り口から奈良の可能性を描いた提案が次々と披露されました。担当企業からの熱い応援メッセージを受けながら、自分たちの描く奈良の未来を堂々と発信する生徒たちの姿が印象的でした。

<全14チームの発表タイトル>

1.あなただけのオリジナル散歩道(西大和学園中学校):アイ・ピー・ファイン株式会社

2.ISICAFE~明日香村に観光客を~(奈良女子高等学校):国広産業株式会社

3.透明にして最強(西大和学園中学校):広陵化学工業株式会社

4.和スイーツ革命!流れるくず餅を追え!(奈良学園登美ヶ丘中学校):株式会社井上天極堂 

5.奈良県を最強の防災拠点に(聖心学園中等教育学校):五條メディカル株式会社

6.奈良、爆誕。(奈良学園登美ヶ丘中学校):株式会社類設計室

7.森の足もと(西大和学園中学校):株式会社創喜

8.鹿風リンクコーデ(奈良学園登美ヶ丘中学校):株式会社チュチュアンナ

9.ガチャる奈良回すしかない(西大和学園中学校):株式会社高木包装

10.plum is plum(西大和学園中学校):梅乃宿酒造株式会社

11.菌の力で自然を豊かに(聖心学園中等教育学校):五條メディカル株式会社 

12.いもプロ(奈良女子高等学校):社会福祉法人愛和会

13.Let’s AMORU(西大和学園中学校):株式会社井上天極堂

14.奈良のスポーツを新たな地域資産に(奈良学園登美ヶ丘中学校):つなぐる株式会社

  

■審査結果

厳正なる審査の結果、奈良女子高等学校「STONE JUSTICE」、奈良学園登美ヶ丘中学校「NARA CONNECT」の2チームが最優秀賞に輝きました。

STONE JUSTICE(奈良女子高等学校)
発表タイトル:「ISI CAFE 〜明日香村に観光客を〜」


古代・都の時代から受け継がれる”石の文化”と特産品のいちご「あすかルビー」という奈良県明日香村のリソースに、人造石を創る技術を持つ国広産業のリソースを組み合わせた「ISI CAFE」(石カフェ)を提案。石の魅力と特産を融合させることで、明日香村に若い世代を呼び込み、地域の活性化を目指す。

NARA CONNECT(奈良学園登美ヶ丘中学校)
発表タイトル:「奈良のスポーツを新たな地域資産に」


中学校・高校の段階から全国レベルで活躍する選手を数多く輩出している奈良のスポーツ文化のさらなる強化とPRを狙い、奈良県に根ざすIT企業・つなぐる株式会社の最適なシステムを構築できるリソースを活用したアプリを提案。奈良県のスポーツを新たな地域資産に育てることを目指す。

両校は、2月25日(水)に立教大学 池袋キャンパス(東京)で開催される「クエストカップ2026 全国大会」の地域探究部門「エンジン」に出場し、奈良から生まれた挑戦を全国の舞台で発信します。  

奈良女子高等学校 STONE JUSTICEの皆さんと国広産業、明日香村の皆さん
奈良学園登美ヶ丘中学校 NARA CONNECTの皆さんとつなぐる株式会社の井口さん
審査員の皆さん

  

皆さんの声

<生徒>

「正解のないことを探究するのは難しかったけど、自分たちの考えを発信する力を身につけられた。企業の方からは、自分たちにはなかった考え方や視点をもらえて大きな学びになった」

「企業と奈良のリソースを組み合わせた企画を考えて発表できたことや、他校の発表も見ることができてうれしかった」

「企画を考える中で、メンバーのいいところを組み合わせてもっといいものにしていくことでここまで来れた。これからも他人の意見を否定せずに大切にしていきたい」

<参画企業の方>

「大人と子どもが同じ目線で一緒に学び、会うたびに生徒の成長が見えた。正解のないことに取り組むことが大事という意識も伝わってきて勇気をもらった」

「生徒と一緒に活動して、企画を考えるということがこんなにも楽しいんだとあらためて気づかされた」

「生徒から感じた前向きさを会社に持ち帰ることができ、自社のことも見つめ直せた。提案を一緒に形にしていきたい」

■終わりに

最後に審査員を代表して教育と探求社社長の宮地勘司が総評を述べ、生徒たちの確かな成長と企業との共創が生み出した成果を称えました。

「大和みらいカップ2026」は、立場を越えた共創が地域社会に新たな価値を生み出すことを体現する場となりました。今後も「大和みらいエンジン」は、学校と地域が直接つながり、ともに未来を創るプラットフォームとして活動を続けていきます。

    

最後に参加者全員で記念写真を撮りました

■「大和みらいカップ2026」とは

本イベントは、2025年度より本格始動した地域探究プロジェクト「大和みらいエンジン」(後援:奈良県)の集大成となる成果発表会です。生徒たちは1年間にわたり、参画企業や奈良の魅力を深く知り、そのリソースを活用しながら地域をより良くするためのイノベーションプランを考え抜いてきました。将来の奈良を担う主体的な人材の育成と、学校と地域がつながる共創モデルの構築を目指しています。

<出場校>*50音順

聖心学園中等教育学校/奈良女子高等学校/奈良学園登美ヶ丘中学校/西大和学園中学校(全14チーム)

<参画企業>*50音順

アイ・ピー・ファイン株式会社/社会福祉法人愛和会/株式会社井上天極堂/
梅乃宿酒造株式会社/国広産業株式会社/広陵化学工業株式会社/
五條メディカル株式会社/株式会社創喜/株式会社高木包装/
株式会社チュチュアンナ/つなぐる株式会社/株式会社類設計室

<審査員>*敬称略・順不同

杉村 逸郎 (奈良国立大学機構 奈良カレッジズ連携推進センター 教授)
北風 繭子 (奈良県 地域創造部 大和平野中央構想・スタートアップ推進課 課長)
柏本 隆  (一般社団法人 奈良県発明協会 専務理事・事務局長)
森 章浩  (一般社団法人 みらい政策研究所 代表理事)
宮地 勘司 (株式会社 教育と探求社 代表取締役社長)

<主催>

大和みらいカップ実行委員会/株式会社 教育と探求社

<後援>

奈良県/奈良県私立中学高等学校連合会

<協力>

一般社団法人奈良県発明協会/一般社団法人みらい政策研究所