さいたま市の中学生の探究学習から生まれたアイデア「地層グミ」を企業が製品化!

さいたま市では、地元の中学生・高校生と企業が連携して地域の未来を創り出す探究学習プログラム「エンジン」を2022年度より実施しています。3年目となる今年度は15社、9校で導入され1,910人の生徒が取り組みました。その中の1校、さいたま市立与野南中学校は地元企業、株式会社日さくの井戸掘りや地質調査という事業をヒントに「地層グミ」というユニークなアイデアを提案。アイデアに共感した同社は、このたび「地層グミ」の製品化を実現しました。

▶ 《特別編》オリジナルグミ『地層グミ』のご紹介!(株式会社日さく公式ブログ):https://blog.nissaku.co.jp/blog/chisougumi/

そして2025年3月11日(火)、与野南中学校の生徒たちと日さくが参加した「地層グミ」に関する特別授業がオンラインで開催され、開発秘話や双方の思いを共有するインタビュー形式のトークセッションが行われました。

さいたま市の中学生の探究学習から生まれたアイデア「地層グミ」を企業が製品化!
オンライン授業の様子
さいたま市の中学生の探究学習から生まれたアイデア「地層グミ」を企業が製品化!
完成した『地層グミ』の商品画像
さいたま市の中学生の探究学習から生まれたアイデア「地層グミ」を企業が製品化!

トークセッションで生徒たちは、アイデアが生まれた背景について「理科の授業で地層の学習が退屈に感じられたことから、どうすれば楽しく学べるかを考え、地層を模したグミのアイデアに至った」と説明。日さくの若林社長は「嫌なものを避けるのではなく、楽しさを見出すという生徒たちの視点に感銘を受けた」と新しいアイデアに興味を持った経緯を語りました。

続いて、日さくの総務部長の岡村さんと営業部の山内さんが開発の過程や苦労した点を話すと、生徒たちは「自分たちのアイデアが形になる過程を知り、ものづくりの大変さと楽しさを実感できた」と率直な感想を述べていました。

さらに、若林社長は「地域の未来を担う若者たちとともに力を合わせ、これからも地域活性化に取り組んでいきたい」と語り、生徒たちは「地域の魅力を再発見し、地元の発展に積極的に貢献していきたい」と応え、さいたま市の未来をともに創るという強い決意を示しました。

最後に、今後の展望として、日さくは「地層グミ」の商標登録に向けた申請手続きを進めるなど、さらなる展開を検討していることを明かし、会場の生徒たちからは歓喜の声が聞かれました。そして生徒たちも「この経験を通じて自分たちの可能性を広げられたので、今後もチャレンジを続けたい」と抱負を語りました。

今回の「地層グミ」の誕生は、学校と企業の連携が生み出す可能性を示す好例と言えるでしょう。そして特別授業は、生徒たちと企業がともに地域の未来を考える貴重な機会となりました。自分たちが住んでいる地域の魅力や可能性を再発見し、地域の未来を創っていく「エンジン」というプログラムの可能性が感じられました。