熱意が未来を拓く:「自分、意外と喋れる」〜若手社員が中高生と出会って気づいた、仕事の真価〜【ガチワン物語】
探究プロジェクト「さいたまエンジン」は、中高生の成長を支えるだけでなく、伴走する企業の社員にとっても大きな学びと気づきをもたらす取り組みです。
今回は、参画3年目となる毎日興業において今年プロジェクトに関わっている若手社員の皆さんとの座談会を実施。生徒との対話を通じて、自身の潜在能力や仕事の価値を再認識し、企業理解や成長意欲が高まっていくプロセスが見えてきました。越境学習が、地域の未来と企業の未来を同時に育む——その実例をご紹介します。
序章:プロジェクト参加前の「不安」が「確信」へ変わる瞬間

まずはプロジェクトへの参加が決まった時のお気持ちを皆さんに伺ったところ、「業務と並行しての活動なので、両立できるか正直不安でした」との声が聞かれました。新卒2年目の方からは、「まだ社会人になり切ったという自信がない状態で、中高生に向き合えるかな」という迷いがあったことを率直に明かしてくれました。

しかし、回数を重ねるごとにその不安は解消され、仕事に対する「揺るぎない誇り」が高まり、自身の成長も強く感じるようになっていったことが座談会を通じて見えてきました。
第一章:越境学習が引き出した「潜在能力」
人前で話すことへの苦手意識を克服
「人前で喋るのが本当に苦手だった」という社員は、生徒たちの前に立つという経験が大きな転機となったと語ります。生徒からの質問に答える時、そして会社を代表して話す時、「もう質問されたら答えなきゃいけないし、社会人として胸を張って言わなきゃいけない」と腹をくくります。
その結果、「あ、意外と自分、大勢の前でも喋れるんだな」という新たな自信を発見しました。
また、考えてから話すタイプだった社員も、生徒を前にしたことで「意外とすぐにコメントできた」と、自身の瞬発的な対応力に気づいています。生徒との共創の場は、社員自身の潜在能力を引き出す最高の越境学習の場となったのです。
自社への理解と愛着を深めたプロセス
また、生徒に伝える立場になったことで、自社の業務を深く調べ直す必要に迫られました。事務職の社員は、「私は事務方なので、普段あまり知らない他部署の仕事も、会社を代表して伝えるために深く調べました。その知識は、今の自分の業務にも生かせています」と、自社の仕事への理解と愛着や一体感が深まったといいます。

さらに、生徒向けの教材となる「潜入動画」や発表資料の作成プロセスでは、メンバー同士が何度も集まり、意見を出し合う集中的な作業が行われました。
「一番最初のその資料作りが一番大変だったかな」
「自主的にプロジェクトメンバーで集まれる日を作った」
これらの協働作業を通じて、若手社員たちはチームビルディングの重要性と、自社の事業をいかに分かりやすく伝えるかというマーケティング的な視点も養うことになりました。
第二章:生徒の「感謝」が教えてくれた仕事の真価
生徒たちとの出会いは、清掃業務・設備点検・不動産管理・警備業務など建物の安心・安全を守り、建物を総合的・統括的に管理する毎日興業が社会で担っている役割の本質的な価値を再確認させてくれたといいます。
ある社員は、中学生の発表で、生徒から感動的なフィードバックがあったことを共有しました。
「清掃員の人を見かけたら、感謝の気持ちを持って挨拶しようと思った」という生徒の言葉を聞いた瞬間、社員の皆さんは、普段の「当たり前の業務」が、人々に快適な暮らしを提供する社会の土台であり、感謝される仕事であるという本質的な価値を再確認したのです。これは、コストをかけた広告以上の、企業ブランディングとなります。
また、生徒たちの発想力や、PowerPointを使いこなす高いスキルにも驚きの声が上がりました。
「中学生でしっかり発表できるっていうのは本当にすごい。将来有望だなと思って」

社員は、生徒たちとの対話を通じて、固定概念に縛られない自由な発想の重要性や、若手世代の思考力や行動力から新たな刺激を受けています。
第三章:未来への種まきは、すでに実を結び始めている
座談会の最後には、さいたまエンジンが単なる社会貢献活動(CSR)に留まらず、「未来の人材育成」という経営課題の解決に直結している場であることが改めて共有されました。
プロジェクトに参加する社員の選定に携わる向井氏は、次のように語りました。
「さいたまエンジンは、どの年代、どのポジションの社員にとっても、新たな学びや気づきを得られる機会だと感じています。だからこそ、人材育成の観点から戦略的に人材選定に関わっていきたいと考えています」
中高生に自社の仕事や価値を伝える経験は、社員にとって「教える側」に立つ学びであり、自社理解を深める機会です。同時に、生徒の柔軟な発想や成長スピードに触れることで、自身の仕事観や視野も大きく広がります。
こうした双方向の学びが、多様な立場の社員一人ひとりの成長を引き出し、その総和が企業全体の力となっていきます。
さらに、この取り組みは結果として企業の魅力を自然に伝える機会にもなっており、実際に、「プロジェクトを通じて地域企業に興味を持った」「エンジン経験者が参画企業に内定をもらった」といった事例も生まれ始めています。
中高生にとって、さいたまエンジンで出会った企業は「将来の選択肢」として心に残る存在になるのです。
社員の成長、企業理解の深化、そして未来の仲間との出会い——。
さいたまエンジンは、8年後、10年後の企業の姿を見据えた“未来への種まき”として、着実にその価値を発揮し始めています。
最後に、社員の皆さんはこう語って座談会を締めくくりました。
「生徒がどんどん成長していくからこそ、私たち自身も、そして会社も、選ばれる存在であり続けなければいけませんね」

「さいたまエンジン」の活動は、参画企業の社員の成長を促し、地域の未来の可能性を発見し続けていきます。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社教育と探求社
担当:北見
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