【開催報告】名古屋で中高生と大人が語り合う「Quest Canvas 2024」を開催

2024年8月9日（金）愛知県名古屋市の東邦高等学校にて、中高生及び大人向け探究イベント「Quest Canvas 2024 」を開催いたしました。

「Quest Canvas」では、生徒や先生、大人といった枠を超えて参加者がそれぞれの想いや価値観を共有し、明日からの学びへの気づきや刺激が得られることを目指しています。

今年度は、探求学習プログラム「クエストエデュケーション」に取り組む生徒や教員方、企業の方々など、49名にお集まりいただきました。

Quest Canvas とは？

Quest Canvasとは、教育と探求社 中部学校部が主催する、東海地区の中高生と教員と企業の方々向けの探究イベントです。

これまで、教育と探求社中部学校部では、中高生と企業の方々との交流イベント「東海クエストミーティング」「東海ジャム」（〜2019年）や、先生向けのワークショップ「探Qカイギ」（2023年）を実施してきました。そして今回、2024年から、コロナ禍で開催できずにいた中高生と先生方、企業の方々の交流イベントを「Quest Canvas」で再開することができました。

「人からどう思われるかが怖い」と、自分の好きなことや嫌いなことをあまり正直に他者に伝えられなくなっているこの時代。だからこそ、「Quest Canvas 」の場では、先生や生徒、企業人などといった肩書や年齢にとらわれず、参加者が様々なワークや対話を通して自分の内なる想いに気づいたり、自分の価値観、自分の持っている色に気づけることを目指しました。一人ひとりの異なる様々な色が混ざりあったり色濃くなったりして、その中で自分の色を改めてスキになれたり新たな色が芽生えたら幸いです。

各ワークショップの様子

前半は、「企業探究コース向け」「社会課題探究コース向け」の2つワークショップが行われました。

企業探究コース向けのワークショップでは、企業の方も先生も生徒も混ざりあい、同じチームとなって、与えられた「ミッション」に取り組みました。立場を超えてフラットに対話や議論をする場面が見られました。

社会課題探究コース向けのワークショップでは、昨年度のクエストカップに参加した生徒たちが学校の枠を超えて当時を振り返り、「探究活動にて心に炎がついた瞬間」「困難をどう乗り越えたのか」といった活動のターニングポイントを振り返りました。また、先生方からの「先生の理想的な関わり方は？」といった質問に生徒が赤裸々に答える場面も見られました。

後半は、先生向けの「探Qカイギ」、生徒と企業の方々向けの「探Quiz」の2つのワークショップが行われました。

先生向けワークショップ「探Qカイギ」では、学校の枠を超えて先生同士で前半のワークショップの模造紙を囲み、探求における生徒の学びやその見取り方について、メンバー同士で熱く語りあい、生徒の学びについて全員で発表しあっていました。

生徒と企業の方々向けのワークショップ「探Quiz」では、みんなで四つ窓自己紹介をしながら、「ここで出会えた仲間だからこそ聞いてみたいこと」を質問しあったり、様々な問いやテーマの書かれたカードゲームを活用しながら、普段考えたことのないことに思考をめぐらせました。難しいながらも互いに楽しんで交流している様子が見られました。

さいごに

このイベントを通じて、参加者一人ひとりが自分の内なる想いを見つめ、自分らしい、そして自分ならではのアイデアや考えを表現する機会となりました。「想いよ、前へ。」というキャッチコピーのもと、最後のクロージングでは、各自が自分の今の気持ちを色を使って表現し、夕日を浴びた青空の下で輝く各々のキャンバスを完成させました。

「Quest Canvas」は、来夏も実施予定です。ぜひお誘いあわせの上ご参加いただければと思います。

〈お問合せ〉
中部学校部 chubu_sc@eduq.jp