探求心が生み出す熱狂 「QUEST HEROES 2026」開催レポート
2026年3月8日(日)、中高生と大学・社会をつなぐ探究イベント「QUEST HEROES 2026(クエスト・ヒーローズ)」(主催:教育と探求社)が桃山学院大学・大阪あべのキャンパス(大阪市阿倍野区)で開催されました。
約350名の中高生と大学生、そして教育関係者、企業人などを含めて総勢約420名が参加。「この熱狂が渦になる」を合言葉に、「探究の成果を発信し、学びを社会へつなげる」ことを目的に、参加者がともに学び合う、新たな教育の実践の場となりました。
参加者からは、「普段出会わないような方々との交流の機会は貴重だった」「大学の講義だともっと深く学べるのかと思うとワクワクした」などの声が多数寄せられています。
■当日の様子
オープニング(開会式)
開会式では、滝川第二中学校2年生の五十嵐さん、城井さん、寺西さん、中尾さん、福田さん、渡邊さんの6人が制作したオープニング動画が披露され、会場が一気に盛り上がりました。
オープニング動画に合わせて学校名が読み上げられると、それに応える生徒たちの声が会場に響きわたり、一体感が醸成されていきました。弊社 代表取締役社長の宮地勘司からの熱い闘魂注入メッセージもあり、会場の熱狂がどんどん高まっていきました。


第1部:生徒による探究学習の成果発表
第1部では、生徒たちがこの一年間取り組んできた探究学習の成果を発表しました。
他校の発表を聴くことで、生徒たちは自分たちにはなかった視点に触れ、新たな気づきを得ていました。互いの取り組みを称え合い、認め合う中で、探究することの面白さや価値を改めて感じている様子が見られました。
また、生徒たちだけでなく学校関係者にとっても、各校の探究学習の成果を間近で見る貴重な機会となり、会場では質疑応答や意見交換も活発に行われました。


第2部:桃山学院大学主催 探求ワークショップ
第2部では、桃山学院大学 ビジネスデザイン学部 ビジネスデザイン学科の先生方によるワークショップが実施されました。講義だけでなく、他校の生徒や大人とグループを組み、協力して課題に取り組む活動も行われました。
大学の先生方と直接関わり、専門的な学びに触れる経験は、生徒たちにとって大きな刺激となりました。異なる背景をもつ仲間との対話は、将来の進学や学びへの視野を広げる機会にもなりました。また、生徒以外の参加者も、生徒の様子や講義を通して多くの学びを得ていました。
こうした体験を通して、大学での学びが講義だけにとどまらず、自ら課題を見いだし、考えを深めながら社会的課題の解決につなげる経験を積むことができることを感じてもらう場となりました。


第3部:ナレッジカフェVol.19(生徒×大人の対話)
第3部では、教育に関わる方々にさまざまな出会いを提供する場として大阪営業所が定期的に開催している対話イベント「ナレッジカフェ」を、来場者全員で実施しました。
これまでの自身の成長や探究の道のりをじっくり振り返りながら、「QUEST HEROESの中で得た気づき」や「これから挑戦したいこと」などをテーマに、多様な立場のメンバーが混ざったグループで意見交換を行いました。
今後の教育の発展に向けた対話が繰り広げられ、新たなつながりを築き、探求や発表などで得た学びを未来へとつなげていくことの大切さを参加者それぞれが実感する時間となりました。
今回この場で巻き起こった熱狂は、その場限りのものではなく、学校に持ち帰られ対話の種となり、日常の中で少しずつ広がりながら、新たな学びの渦を生み出していくことを願っています。


■参加いただいた方の声
参加生徒の感想(アンケートより引用)
1年かけて工夫やアイデアを詰めてやってきたプロジェクトを発表して、その上でまた、色んな方の意見や、「こうしたらもっと良いものができるんじゃないかな?」などのアドバイスも貰うことができて、自分の考えをさらに深めることができた。(第1部:成果発表について)
同じものを見ているはずなのに、認識できているものは人によって違うというのが知れて、凄く面白かったです。(第2部:探求ワークショップについて)
他校の中学生や先輩、大学生や社会人の方々と今日の様々な事を振り返り、自身が気づいたことやそれを踏まえてこれからに生かす方法などをお互いに発表でき、とても貴重な経験ができた。(第3部:ナレッジカフェ)
第1部や第2部では同じ高校やゼミ内である程度の関係を持った状態での話し合いだったけれどナレッジカフェでは学年や高校の垣根を超えての1日の振り返りをしてとても楽しかったし、自分にはなかった視点とか考え方の交流をして楽しかった。(第3部:ナレッジカフェ)
第3部では「学校に今日の経験を持ち帰ってどのような一歩を踏み出したいか」について話しました。私は、その一歩として、このナレッジカフェのような場を学校に持ち帰り、同じような交流の機会をつくれたらよいのではないかと感じました。(第3部:ナレッジカフェ)
一般参加者の感想(アンケートより引用)
あたたかい空気感の中、のびのびと発表している様子が印象的でした。生徒同士でコメントや質問をしていたのも良かったと思います。(第1部:成果発表について)
いろいろな講義を見学させていただきました。どの講義もフルで受けたいくらいの内容で、興味深かったです。生徒たちの満足度も高そうで、「来年度は自分のチームにこんな形で貢献したい」などのような思いも生まれたようです。(第2部:探求ワークショップについて引率教員の方より)
「明日から変われそう」「自分にとっては大きな一歩だけど、やってみよう」と話してくれた生徒さんがいて応援したくなりました。(第3部:ナレッジカフェ)
■今後の展望
本イベントを通して見えてきたのは、探究の学びが学校の中にとどまるものではなく、社会へとひらかれていく可能性です。
今後は、生徒たちの探究成果をより広く社会に発信していくとともに、大学との連携をさらに深め、より多くの中高生に「大学での学び」の魅力を届ける場へと発展させていきます。
クエストヒーローズは、中高生の探究を起点に、大学・企業・地域とつながりながら、新たな学びの循環を生み出す場として、今後も進化を続けていきます。
(執筆:中田太雅/教育と探求社 大阪営業所「クエストヒーローズ」担当)


■QUEST HEROESとは?
弊社のプログラム「クエストエデュケーション」を活用して探究活動に取り組んできた生徒たちが、この一年間の学びを発信し、その学びをさらに発展させるためのイベントです。また、中高生と大学生が「探究する意味」に気づき、互いのこれまでの取り組みを賞賛し合うことで、探究学習を通した新たな中高大連携の場をつくることを目的として、2025年度より開催しています。
今回は、桃山学院大学 あべのBDL(ビジネスデザイン学部ビジネスデザイン学科)を会場としてお借りし、桃山学院大学の学生にもインターン生としてサポートしていただきました。
【QUEST HEROES 2026 タイムテーブル】
10:00〜10:25 オープニング(開会式)
10:40〜12:40 第1部:生徒による探究学習の成果発表
13:40〜14:40 第2部:大学主催の探求ワークショップ
<開講したゼミ一覧>
藤田 勝利 先生 「10代が身につけたい”挑戦する力”の作り方」
岩田 千栄美 先生 「グループディスカッションを上手く進めるコツを体感してみよう!」
小山 理子 先生 「今日から”チームに必要とされる人”になる方法」
酒井 之子 先生 「良いチームづくりのためのコミュニケーション」
14:55〜16:10 第3部:ナレッジカフェ Vol.19
〜17:00 エンディング(閉会式・交流会)
■お問い合わせ先
教育と探求社 大阪営業所(osaka@eduq.jp)