【開催報告】生徒の探究学習を先生と企業人が体験!「ミッション体験会inTokyo」
7月26日(金)に芝中学校にて、生徒の探究学習を先生と企業人が体験するイベント「ミッション体験会inTokyo」を開催しました。
ミッション体験会とは、企業探究コース「コーポレートアクセス」導入校の先生方と参画企業の社員が集まって、生徒が実際に取り組むミッションを体験するイベントです。先生と企業人が混合のチームを組み、ミッションについてブレストするところからアイデアの企画を練り上げるまでを体験していただきます。企業・学校の枠を越えて本年度のミッションに取り組むことで、相互理解を深めることを目的としています。
今回のテーマは、「ミッションで遊ぼう!〜『作って壊して混ぜる』関わり方を考える〜」です。「アリキタリ」から抜け出し、あえて壊す楽しさを味わう。そんな場を教室でもみなさんに作ってもらえたらと思い、本イベントを企画しました。
今回は、10名の先生方と16名の企業の方に参加していただきました。
生徒の気持ちになって、ミッションを読み解こう!
体験会では、チームごとに企業からの「ミッション」が与えられました。ミッションは「失われた〇〇」「スルーしてきた〇〇」といった、現在の自分の手の中にはないものに思いをめぐらせ、ふとたちどまって考えるようなキーワードが入っています。
まずはそれぞれのチームで、キーワードから連想されることや思いついたことをなんでも付箋に書き出していきます。ここでのポイントは、突拍子のない発言ほど良い!と考えてとにかくたくさん思いついたことを書くこと!各チームからは、「失われていなかったような時代にタイムスリップした気持ちで考えてみる?」「改めて考えると日常の中でスルーしてきたことって多いなぁ、、」「失われた本能→〇〇」「スルーしてきた違和感→XX」などといった声があがっていました。
まずは個人で考えて、思いついたアイデアをチーム内で共有し、アイデアを組み合わせてグループ化したり、違う角度から言葉を捉え直したりを繰り返すことで、はじめに個人が持っていたアイデアがどんどん発展していきます。
視点を変えてミッションに取り組む
キーワードを定義づけしたら、次はついに企画会議をして全体にアイデアを発表します。
企画会議ではアイデアの幅を広げるため、「〇〇が考えそうな企画を考える」というワークも行いました。「Youtuberが考えそうな企画」「小学生が考えそうな企画」など、ロールチェンジをしてアイデアをチームで出してみるというものです。立場を変えてみることで、斬新なアイデアを練ることができます。
そして最後は、チームごとに付箋をたくさん貼った紙を全体に見せながら発表をします。
チームで行うことで、個人の思考の枠を超えた熱い議論をしていただいている様子が見られ、参加者のみなさんに大いに楽しんでいただきました。
まとめ
体験会の最後は、ワークの振り返りをして教室の場づくりにどう繋げるかを考える時間としました。普段生徒が取り組んでいる探究学習の内容を体験してみることで、生徒の気持ちにグッと近づくことができたのではないでしょうか?
実際に参加していただいたみなさんからは、
「先生だからこそ、子どもの意見の引き出し方についてなど、とても参考になる意見が聞けて勉強になった」(参画企業参加者)
「生徒達が如何に高度で楽しいことと向き合える機会を与えられているのかを再確認できました。教員のファシリテートが鍵を握っていますね!」(高校教諭)
「実際にワークを体験することで、生徒からの気づきを発見することが出来た。また、普段は企業の方と話す機会がないので、自分自身の発見もできた」(高校教諭)
といった大変貴重なコメントをいただきました。
ぜひこの体験を参考に、先生方も企業の方も、学校で生徒と接するときにどのような雰囲気作りをするのか、どのように関わるかを考えていただく機会となったらとても嬉しいです!
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