【11/2(木)クエストペーパータイアップシンポジウム「探求型人材が日本の未来を拓く〜中高から大学、社会へとつながる野性味ある学びとは〜」を開催、すずかん先生とともに探究学習の可能性を議論しました!】

▼開催概要

・日 程:2023年11月2日(木)19時00分~20時30分
・参加者:高校の先生方、教育関係者
・登壇者:
  1.キーノートスピーチ:「想定外と板挟みの時代における大学教育とは?」
    鈴木 寛氏 (東京大学 教授、慶應義塾大学 特任教授、社会創発塾 塾長)
  2.トークセッション「大学における探究学習の今とこれから」
   ◎パネリスト:
    伊藤 羊一氏(武蔵野大学 アントレプレナーシップ学部 学部長)
    岩田 千栄美氏(桃山学院大学 ビジネスデザイン学部 特任講師)
    早田 吉伸氏(叡啓大学 ソーシャルシステムデザイン学部 教授)
   ◎モデレーター:鈴木 寛氏
・申込者数:195名、当日参加者:125名

▼概要報告

11月2日(木)19時から、すずかんこと鈴木寛先生と積極的に探求的な学びを実践している大学の先生方をお招きし、オンラインシンポジウム「探求型人材が日本の未来を拓く〜中高から大学、社会へとつながる野性味ある学びとは〜」を開催しました。
高校の先生方、教育に関心のある方、195名の方から申し込みがあり、探究学習について、また大学の探求的な取り組みについての関心の高さを改めて感じました。

「探究」を学習指導要領に組み込んだすずかん先生のキーノートスピーチ「想定外と板挟みの時代における大学教育とは?」では、VUCAが常態化し、AIの台頭が予測されるこの世界の中で、日本の次世代はどのような力が求められ、私たち大人はどのような人財を育成していかなければいけないのかということについてお話がありました。
それは非連続なイノベーションを起こせるかどうかということが鍵であり、それには「夢中力」「探究力」が必要で、人間の基礎となる力として「ソーシャルエモーショナルスキル」や「信頼」というキーワードも出てきました。
中学校や高校で取り組む探究学習はそれらを包括的に学ぶことができ、そこに大きな可能性と期待が込められます。その人その人なりの「真骨頂」を見つけて磨く、まさにその「探求」が大切というお話でした。

また、武蔵野大学 伊藤羊一先生、桃山学院大学 岩田千栄美先生、叡啓大学 早田吉伸先生にご登壇いただき、すずかん先生モデレートのもと「大学における探究学習の今とこれから」というテーマでトークセッションを行いました。
ご登壇いただいた大学では、それぞれ独自に探求的な学びを実践されており、その内容や課題、これからの展望などについてお話を伺いました。
大学受験についても一般選抜を総合型選抜が上回る日がくるかという参加者からの質問に、登壇したみなさんが、「そうなると日本が変わる!それを目指してやっている!」という力強い言葉で締めくくられました。

▼参加者アンケートから(有効回答数:59)

Q. 本ウェビナーの内容は期待していた内容の通りでしたか?

A. 期待していた内容だった 91.5%

Q. 本ウェビナーに参加して、どのような学び・気づきがありましたか?(複数回答)

  • ・ 探究学習が大学でどのように行われているのか知ることができた 67.8%
  • ・ 探究学習における動向が把握できた              54.2%
  • ・ 探究学習が社会にどのように活かされるのか知ることができた  50.8%
  • ・ 進路指導に役立つ情報を得ることができた           18.6%

Q. 本ウェビナーにご参加された感想をお願い致します。(原文のまま一部抜粋)

  • ・ 今まで、どの大学も偏差値でしか見てこなかったので、このような素晴らしい取り組みをされていることを初めて知りました。本当に必要な人材とはなにかと考え、その問いを学生自らが向き合える環境を大学として全力でサポートされており、そのような場が大学にあることも初めて知ったので、これらの大学にもっと注目したいと思いました。
  • ・ このような大学側がどのように考えているのか知れる講演はあまりないので聞けて良かった。
  • ・ 大学で主体的に行動できる学生を育てるために教員がどのような姿勢をとればよいのか、ヒントが得られた気がします。参加してよかったです。
  • ・ 話を伺いながら、生徒たちに何を提供したらより活動が促進するか、学校として何に働きかければ、より探究に力を入れる雰囲気がつくられるか、何をカリキュラムに入れたらより良くなるか、といった問いに対する自分なりの解を得ることができました。非常に楽しい時間でした。
  • ・ 探究学習を経て、自分が変わったとか、その成果がどうかとか、どういった点は数値化することが難しいが、実際探究活動を本気で行い、仲間と切磋琢磨することでその人が変わっていくのだということがわかった。
  • ・ 大人がワクワクしている姿を子どもたちに見せることが大切であり、教員は働き方を変えても良いが、学ぶ楽しみ方を忘れてはいけないと強く感じた。
  • ・ 社会が求めている人材を大学でどのように育てるか、どのような意識を持たせるか、その指針に触れられてよかったです。中学が、高校がどのように探究学習に取り組んでいくべきかのちょっとしたヒントが得られた気がします。
  • ・ 小学校から大学までがタッグを組んで、つながりを意識した探究力を育むプログラムを展開していく必要性を強く感じました。