【開催報告:第2回コーポレートアクセスミーティング】企業と先生、弊社コーディネーターが集い、共に未来をつくる

今年度も4月からスタートしている探究学習プログラム「クエストエデュケーション」。そのプログラムの一つである企業探究コース「コーポレートアクセス」に関わる企業の方、学校の先生方、そして弊社コーディネーターが集まり、第2回コーポレートアクセスミーティングが東京会場(筑波大学 東京キャンパス)と大阪会場(追手門学院大手前高等学校)の2会場にて7月28日(金)に開催されました。

東京会場
大阪会場

東京・大阪両会場合わせ計13の参画企業と33校が参加。今回は学校の先生方が参加される年に一度の機会です。一同に集える唯一の機会ということもあり、始まる前から会場は、企業や学校の垣根を超えた同志と出会ったような笑顔であふれ、ワクワクした雰囲気に満ちていました!

【東京会場の様子】

東京会場ではミーティングの冒頭、弊社執行役員 五十嵐から「2学期以降、学校に行く機会が増えます。交ざり合うことへの期待と同時に不安が去来することもあるので、その不安を払拭できれば。ミッションに向き合っていくにあたり大事になる『自分がどうあるか』を、改めて考える機会にしましょう。」とメッセージがあり、スタートしました。

弊社執行役員 五十嵐直史

続いて、企業と先生を交えて作られたグループ内でアイスブレイクとして「今の気持ち」や「これまでの学校訪問や授業などで印象に残っていること」をテーマに対話を行いました。

生徒に伴走する難しさを感じたという声や、生徒の意外な一面を感じ2学期以降が楽しみという声、思いのほかリーダーシップを発揮する生徒がいて驚いたなど、グループの中で共感したり、感じた思いを語ったりと、他社や他校の取り組みをはじめ、喜びや悩みなどを共有できる貴重な時間となりました。

その後、生徒たちが取り組む各企業からのミッションについて、グループごとに考えていきました。「普通を飛び出す瞬間って?」「人類の奥底にある力というと、精神力や体力も入ると思う」「私の衝動…最近感じたのは何だろう?」各グループから漏れ聞こえる声は、先生、企業ともミッションへの真剣な思いを感じられました。

最後に、取り組んだミッションに対する各グループの考えを発表。同じミッションに取り組んでもグループによって視点が違うことに驚く様子や、大きくうなずきながら発表を聞かれる姿、そしてたくさんの笑顔が見られ、なにより参加者からこれからへの期待感とともに安心感も伝わってきて、とても充実した時間となりました。全体を通して、先生や企業の方が共に対話をすることで、2学期に向けた新たな発見もあったようです。

【大阪会場の様子】

大阪会場でははじめに、今回の会場となった追手門学院大手前高等学校 濵田 賢治校長と弊社 大阪営業所長 宮北より挨拶がありました。二人の熱のこもった言葉に、知らない人同士が集まった会場も笑顔になり、リラックスムードでスタートしました。

東京会場と同様に、同じミッションに取り組んだグループ同士が自分たちの考えを発表し合いました。同じミッションでも、グループによって深掘りする方向が全く違うことに驚きながら、お互いの考えを真剣に聞き合っている様子でした。

グループワークのあと、他のグループが作成した発表用の模造紙を見て回り、それぞれ気になった付箋に〇をつけて共有しました。自チームに戻ってきたときに〇が付けられている付箋を見て、自分たちの話し合いとは違う可能性がたくさんあることに気づいたり、意外な付箋に〇が付くことをおもしろがる様子が見られました。

ある先生が「出そうかどうか迷っていた自分の付箋にたくさんの〇がついているのを見て、どんな意見や考えも価値があるんだと実感した。」と話されているのが印象的でした。

【参加企業のコメント】

・思っている以上に自分自身が固定観念に縛られていることに気づきました。

・所属している立場(学校、会社など)によって、同じ事象に対しての考え方が異なっていた。異なる考え方を知ることで、今までにない観点で問題を解決できるのではないかと感じた。本ミーティングで、異なっている考え方を共有する場の重要性を実感するとともに、立場を越えてつながる場がより必要であると感じた。

・職種や自身が置かれている状況、趣味など、一人ひとり違うバックボーンを持っているからこそ、同じミッションに全く違う意見が挙がる面白さを感じました。

・教員の方々も、探究学習について、どのように進めていくべきか試行錯誤しながら取り組んでいるということがよく分かりました。企業人としてどのような関わりをしていくことがより生徒の成長に繋がるのかということを今後も共に議論しながら、より良い関わり方を見出していきたいです。

【先生のコメント】

・正解のない中で生徒との接し方に悩んでいましたが、ちょっとしたことでも言ってみることや、勇気を与えるという視点をひとつ得られました。

・こういう場に集まる人たちはやっぱり熱い! それから、生徒にどう伴走すればいいか考えるよい機会になった。とがった個性や異質を大切にしたい。

・企業の方が見つけて欲しい、探し当てて欲しい答えを出すのではなく、自分たちの答えを見つけ出す(探求)していくことが大事だと感じました。

【主催者より】

第2回コーポレートアクセスミーティングの目的は、「多様な価値観に触れて、新たな視点や考え方のよさに気づき、多様な生徒へ伴走する準備をする」というところにあります。

それぞれのミッションに取り組むグループワークでは、真摯にミッションに向き合い、そして多彩でユニークな意見に感心しながら、「これをきっかけに生徒の気持ちを理解し、もっと寄り添えるようになるであろう」という自信に満ちていく気持ちの変化を、手に取るように感じられました。また自分以外の価値観と出会うことで、新たな考え方や視点に気づき、生徒の可能性をより信じられる機会にもなったようです。弊社も含めた3者にとって、大きな収穫を得られたミーティングになったのではないでしょうか。

次回は3月に第3回目のコーポレートアクセスミーティングの開催を予定しています。その他、生徒とオンラインでつながるクエストミーティングなども行う予定です。

今年度のコーポレートアクセスの成功、そして生徒たちの成長に向けて、みんなで取り組んでいきたいと思います。

【企業探究コース「コーポレートアクセス」とは?】

「コーポレートアクセス」とは、弊社が開発・提供を行う、探究学習プログラム「クエストエデュケーション(通称クエスト)」にラインナップされる創業時からのメインプログラムの一つです。

「企業と共に未来をつくる」をコンセプトに、中高生たちが実在する企業のインターンシップをそれぞれの学校の”教室”で体験します。働くことの意義や経済活動について学習しながら、自分たちの手で未来をつくります。そして自分と世界の見方が変わるような学びを目指しています。 参画企業は、インターンシップ先企業として実際の授業に参加し、生徒の学びに約1年間かけて伴走します。