【先生と企業の交流会イベント】愛知・岐阜の先生とオカムラ社員が集まり、次年度の探究学習に向けたアイディアを共有
2023年3月23日、探究学習プログラムクエストエデュケーションに取り組む、愛知・岐阜の岐阜先生8名と株式会社オカムラ(以下、オカムラ)の社員3名の合計11名が、オカムラが運営する共創空間Open Innovation Biotope “Cue” に集まり、「クエストエデュケーション春の交流会」を実施しました。
このイベントの目的は、学校の先生方や企業の方々が、2022年度のクエストエデュケーションを振り返り、次年度の探究学習に向けたアイディアや、自分自身が大切にしたいことを考え、共有することです。
コロナ禍でなかなか集まれなかった各校の先生方、そして企業の方々がリアルで集えるのは久しぶりということで、始まる前から会場にはワクワクした雰囲気が満ちていました!
交流会は、一年間のクエストの振り返りから始まりました。印象に残ったシーンを共有した後は、各自が大切にしていたことを基に対話を行いました。この対話では、生徒に伴走するあり方を悩んだという声や、生徒の可能性を感じた1年だった、取り組んでいる生徒が意欲的で驚いたというコメントなど、グループの中で共感したり、自分の想いを話す方もいました。
続いて、探究に関するさまざまなテーマを持ち寄り、少人数グループごとに話し合いました。
「生徒がやる気になるスイッチとタイミングってどこ?」
「企業の視点から、学校の探究って・・・?」
「生徒の”もっと”を引き出す、発想をふくらませる質問や問いかけのあり方とは?」
すべてのグループに入りたくなるような話題ばかりで、参加した運営メンバーも多くの学びがありました。会場全体が熱気に包まれ、みなさん非常に有意義な時間を過ごしていました。
最後に、今日を改めて振り返り、2023年度に大切にしたいことについて話し合いました。全体を通して、先生方や企業の方々がそれぞれの立場での知見や見た景色を共有し、対話をすることで、共に新たな発見があったようです。
<参加者の声>
今回の交流会は非常に有意義だったと感じました。「自由な発想」について、「自由と自分勝手は違うのではないか」というもやもやとしたものがあったけれど、やり続けたその先のお話を伺うことができ、今はこれで良いのだと思うことができたからです。
また、探究の学習は「正解はない」のではなく、「正解はたくさんある」のだということに気づかせてもらい、ちょっとした言葉選びの違いで、生徒も考えることに対する姿勢が変わると思ったからです。(愛知県高校教員)
正解がわからない中でどのように接していくのかがわからず不安で悩んでいたが、他の学校の先生方が同じようなことを考えていることを知り、少し気持ちが楽になった。また、活動の意義を伝えることやコーチングの概念などで視野が広がり新たなアプローチ方法を考えるきっかけになるように感じられた。オカムラの方々に企業としてクエストにどのように関わっているか生の声を聞くことができ、学生ならではの視点の大切さや現代における探究活動の重要性を再認識できた。
さまざまな学校に訪問している教育と探求社の方々と話すことで、学校や生徒の色が多様であることがわかり、これから新しくかかわる生徒との接し方に活かせていけそうである。(岐阜県高校教員)
この交流会の特徴は、参加者同士が自由に意見を交換し、対話できる場を大切にしているところです。探究学習に関するテーマについての議論では、多様な意見や考え方が飛び交い、参加者同士が刺激し合いました。
先生方からは、生徒に向き合う最前線で起こることや子どもたちの変化、学びの多様性の観点からの話が、また企業人の方々からは、企業から見た学校現場での様子、多くの生徒が将来働くであろうビジネスの現場で求められる視点や観点からの言葉が出されました。
それぞれの背景、働く現場や関わる対象が異なる先生方や企業人が、学びや育ちについて共に考える一人の人として、それぞれの思いや言葉を互いに交わし、対話したことが参加者にとって気付きや学びにつながり、大きな収穫になったのではないでしょうか。
今回のイベントで得た知見やアイディアを、参加者が各自の学校や企業で実践していくことが、より良い探究学習の環境を作り上げていくことにつながると考えています。クエストエデュケーションは、参加者同士が協力し、共に成長していくことを大切にしており、交流会がその一助になることを願っています。
今後も、普段のサポートだけではなく、さまざまなイベントや交流会を通じて、多くの方々がクエストエデュケーションに触れたり、探究学習のヒントを得られるような場づくりを企画していきます。、ぜひ多くの方にご参加いただけるとを楽しみにしています。嬉しいです。
よりよい教育の実現に向けて、共に取り組んでいきましょう!
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