2020年新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
昨年11月、教育と探求社は創業15周年を迎えることができました。
この間、教育と探求社を支え、導き、共に歩んでいただいたみなさんに、心より御礼を申し上げたいと思います。
今年度は、クエストの導入校は200校を超え、3万5千人を超える生徒たちに探究型の学びを届けることができました。地域、校種、学力にとらわれることなく、多様な学校の多様な生徒たちの学びに貢献できたことは私たちにとって大きな喜びであり、未来へと向かう大きな自信となりました。
生徒が自ら感じ考え動き出す学び、子供たちそれぞれの多様な個性を伸ばす学び、社会とダイナミックにつながる学びを、これからも巻き起こしていきたいと思っています。
今年は、いよいよ本格的に新学習指導要領が始動します。
激変する世界の状況を見れば、日本の教育改革は待ったなしの状況ですが、昨年末にここまで時間をかけて準備を進めてきた大学の入試制度改革は、経済格差に対する配慮や民間事業者への委託など、運営面の不備が指摘され、大きな修正を迫られることになりました。
突然の方針転換に驚きつつも、現場の先生からはこのような声が聞かれました。
「私たちは、大学入試のために授業を変えているのではない。未来を生きる子供たちに本当に身につけてほしいと思う力があるから授業を改善している。制度がどうなろうとも、私たちのやることは何も変わらない」
この言葉に大きな勇気をもらうとともに、私たちはそんな先生たちと共に、人がよりよく生きるための学びを日本中で起こしていきたいと考えています。
2020年。今年は東京オリンピックもあり、海外から多くの人が日本を訪れることと思います。多くの外国人とふれあい、ざんざめく一年を過ごした来年の今頃、私たち日本人の意識には、どんな変化が起こっているでしょうか。
人間の大いなる可能性を信じて、私たちにできることに真摯に取り組んでいきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
教育と探求社
宮地勘司