立教大学 経営学部生を対象に、金融リテラシーを育む探究型プログラム「株の力」を実施しました。
2019年10月8日、立教大学(豊島区池袋)にて、主に経営学部の大学生を対象に、金融リテラシーを高める探究型プログラム「株の力」を開催しました。
「株の力」は、次世代を担う学生たちに株式の仕組みや面白さを伝えるために、三菱UFJモルガン・スタンレー証券と教育と探求社が共同開発した金融経済教育プログラムです。将来、もっと多くの人が起業や株式投資を通じて積極的に経済に参加できる社会を目指して、学生たちの株式に対する興味関心を喚起する探究型の授業を行っています。
これまでは、中高生を対象に行われていた「株の力」。2019年度から、大学生を対象とするプログラムもスタートし、今回で5回目の実施となります。
今回のメインファシリテーターは、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社の社員。
大学生が日常的に利用しているある事業会社を例に時価総額世界トップランクになるほど成長できたのはなぜか、出るかわからない石油を掘りあてるために巨額の採掘費用をかけることができたのはなぜか。
大学生にとっても身近な事柄をきっかけに、本質的な「株の力」とは何なのかをワークショップ形式で考えていきます。
学生たちは4人ずつ6つのグループに分かれて、「株」がどのような役割を持っているのかアイデアを出し合っていきました。
それぞれのアイデアをグループで発表し、株のイメージがつかめた後は、いよいよ株の力を活用するミッションにとりくみます。
「株の力を使って、社会課題を解決するプランを提案せよ」
株の力を使った提案を企画するために、まずはチームで解決したい課題を決めるところからスタート。社会課題としてSDGsに上げられている17個のテーマを参考にしました。
チームで取り組む課題を決めたあとは、どのように解決していけば良いのか、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社の社員の方々からのアドバイスを受けながら、株の力を活かした企画を考えていきました。
同じ経営学部でも、違う学年や異なるゼミなど、普段はあまり会うことのない初対面同士のチームでしたが、話し合いも盛り上がりました。30分という短い時間の中でも、PCやスマホを使いながら効率的にプレゼンをまとめ、自分たちの企画を発表することができました。
●参加者のプレゼン内容
1班:森林伐採を減らすためにゴミリサイクル会社を起業する
2班:アフリカの交通インフラを整備して希少資源の開発に投資する
3班:ペットボトルのポイ捨てを減らすためデポジットゴミ箱会社に投資する
4班:電動自動車を普及促進するための充電ステーションの設置に投資し、環境不可を軽減する
5班:ドローン宅配でインフラ未整備の地域に食料や医療を届ける
6班:保育士不足による待機児童問題に教育投資の長期運用で貢献する
どのチームも金融のプロを唸らせる着眼点と株の力を活用した提案をしてくれました。
授業後には、学生と講師、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社の社員の方々全員で円になり、感じたことを話しあう振り返りを行いました。
「世の中のことをもっと注目していなきゃいけないことや、株の力を使えば自分が考えることが実現できるかもしれないという可能性を学びました。」
「株はハイリスクハイリターンで個人的なもののイメージが強かったが、社会や企業にまで関係性があって、うまく株の力が機能すれば、社会貢献につながると思いました。」
などの感想が聞かれました。
今後もより多くの学生に「株の力」を伝えていきたいと思います。
<関連URL>
<大学生向けアクティブラーニングプログラム「株の力」>
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社の社員が大学を訪問し、メインファシリテーターとなって「株の力」をテーマとした授業を実施します。本プログラムは、講師による講義のパートを最小限とし、学生の主体的な取り組みの中で学びを深めていく探究型のプログラムです。「株」という学生にとって身近ではないテーマに対して、詳細な知識を提供するのではなく、短い時間の中で「株の力」を自分たちなりに考え、株と社会の関係を理解していくことを通して、社会の仕組みや経済の構造への興味関心を引き出すことを目的としています。
*大学生向けプログラム「株の力」の実施をご希望の場合は、こちらからお問い合わせください。
電話:03-6674-1234 MAIL:bi@eduq.jp
▼「株の力」(中学・高校向けプログラム)
https://eduq.jp/education/stockmarket/
▼昨年度キャリア教育アワードを受賞(中学・高校向けプログラム)
https://eduq.jp/kabucarrer/