企業人が共に学び合う探究型ワークショップ「第5回CAミーティング」を開催しました。
2019年11月16日(土)、宝仙学園中学校・高等学校にて、企業人が学校を通じて共に学び合う「第5回コーポレートアクセスミーティング(CAミーティング)」を開催しました。
「コーポレートアクセス」は、探究学習プログラム「クエストエデュケーション」のプログラムのひとつで、中学高校の生徒たちが、実在する企業のインターンシップを学校の授業カリキュラムとして体験できるプログラムです。
CAミーティングでは、コーポレートアクセス参画企業の方々が集まり、生徒の学びについて本質的な議論をしています。年間を通して生徒たちとの関わり方を考えながら、大人たちも自らの学びを深めていきます。
・2019年度 第1回CAミーティング
・2019年度 第2回CAミーティング
・2019年度 第3回CAミーティング
・2019年度 第4回CAミーティング
本年度5回目の開催となる今回のCAミーティングは、宝仙学園中学校・高等学校で開催。
2019年度参画企業から総勢23名が集まり、生徒たちの企画案にどのような視点でアドバイスしていけばよいか、共に学び合いました。
企業の方々は、1年をとおして学校に訪問し、コーポレートアクセスの授業に参加しています。「世界平和を実現する新事業」「健康と美に満ちた社会を実現する新商品」など、企業からのミッションに対して生徒たちが企画をたてていく様子を、応援し、見守り、ときには一緒に考えています。
最初に、今年度さまざまな学校に訪問し生徒たちと関わる中で感じたことを話してもらいました。
「一期一会と思って、生徒との毎回の出会いが勝負だと思って関わっている。継続して訪問できないからこそ、生徒たちが取り組んできたそのプロセスも感じたいと思った」
「ミッションに対して、苦しみながらも頑張っている姿を応援したい!」
開始早々から、皆さん生徒たちへの熱い想いに溢れています!
感じていることを共有した後は、さっそくワークショップに取り組みます。
学校に訪問して生徒たちと関わるときに、どのようにしたらよりよい時間を過ごせるのか。
生徒たちが企画の案をブレストしていた春夏から季節も変わり、いよいよ企画が形になりつつあるこの時期。生徒たちが自分たちの企画案をブラッシュアップしていく段階で、どのような視点でアドバイスしたら良いのかを考えるため、「より良い企画とは何か?」について対話しました。
“よりよい”と感じるものは、どんなものか?
「自分(作り手)の想いがのっている」
「こだわりが感じられる」
「聞いていてワクワクしてくる」
「何のため、誰のためのも企画なのかが明確になっている」
「固定概念にしばられていない」
「チームワーク(個性)が感じられるもの」
改めて考えてみると、自分が何をよいと考えているのかが明確になります。また、他の人が何をよいと見ているのか、新しい視点や発見が得られます。
「自分たち大人は、その企画のマイナス部分を削ってあげようとしているけど、でもそのマイナス部分があった方が面白いこともあるよね。」と話しているグループもありました。
たとえ整っていなくても一人一人が持っているユニークネスがいきているようなものが、私たちにまた違う可能性をみせてくれる。そんなことも大事にしたいといった想いが感じられる場面でした。
最後の振り返りでは、
「生徒たちにどのような声掛けをしたらいいか、考えれば考えるほど深くて、悩みが深まった。大人だからとかじゃなくて、彼らと同じ仲間として共に動いていくことが大事なんじゃないかと改めて感じた」
というようなコメントがありました。
企業の皆さんもまさに答えがない中で、試行錯誤しながら本気で生徒たちと向き合ってくれています。そんな真摯な姿を終始感じることが出来たCAミーティングでした。
この温かい雰囲気を大事にして、午後は生徒たちも参加するクエストミーティングEAST。生徒たちとともに、真剣に対話しながら企画をブラッシュアップしていただきました。
(クエストミーティングEASTの記事は次回更新いたします)
次回のCAミーティングは第6回、12月6日(金)に開催。2019年度のコーポレートアクセスにご参加のみなさま、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!
・2019年度 第1回CAミーティング
・2019年度 第2回CAミーティング
・2019年度 第3回CAミーティング
・2019年度 第4回CAミーティング