学校の先生と企業人が集まり、教育を考えるワークショップ「第2回CAミーティング」を開催しました。
2019年7月5日(金)、日本大学三軒茶屋キャンパスにて、学校の先生と企業人、総勢60名が集まり、教育を考える探究型ワークショップ「第2回コーポレートアクセスミーティング(CAミーティング)」を開催しました。
「コーポレートアクセス」は、探究学習プログラム「クエストエデュケーション」のプログラムのひとつ。中学高校の生徒たちが、実在する企業のインターンシップを学校の授業カリキュラムとして体験できるプログラムです。
CAミーティングでは、コーポレートアクセス導入校の中学高校の先生方、およびプログラム参画企業の方々が集まり、生徒の学びについて本質的な議論をします。年間を通して生徒たちとの関わり方を考えながら、大人たちも自らの学びを深めていきます。
本年度2回目の開催となる今回のコーポレートアクセスミーティングでは、2019年度参画企業全9社総勢30名、および関東近郊のみならず関西圏からも中学高校の先生方総勢30名が集合。生徒たちが授業で挑戦するように、チームを組んで「企業からのミッション」に取り組み、実際にどのように学びが起こるのかを体験しました。
「自分の立場は明かさないこと」
企業や先生の枠を超えてチームで話していけるよう、設定されたはじめのルール。お互いの立場を明かさないよう、ひとりの一個人としてチェックインとアイスブレイクを行ったら、さっそくチームごとに企業からのミッションが渡されます。
ミッションは、企業理念を実現するための、新事業や新サービスの提案。コーポレートアクセスでは取り組む生徒全員にこのミッションが渡されます。生徒たちに挑戦してもらうため、各企業が企業理念や実現したいことを言葉選びから真摯に考えぬいたミッションに、今は大人たちが取り組みました。
ブレストから企画にし、まとめて発表するまで50分。
アイデアを出し合い、意見を言い合う。ちょっとした一言から新しい気づきにつながったり、「いいねそれ、やってみよう」と盛り上がって前に進んだり。
アイデアを出す人もいれば、まとめる人もいて、話す人もいれば、資料をまとめていく人も。
気づけば会場は多くの人が立ち上がる盛り上がり。話したり書き表したりしながら、時間内に自分たちの企画を発表の形にまでまとめあげました。
各チームが、作り上げた独自性あふれる企画を発表し、全員の投票でグランプリが決定。
「ひょんな一言が会議をすすめるのだな〜ソレだ!と思えた瞬間は最高だと思いました」
「ミッションや企業理念に立ち返るコトの重要性に改めて気づくコトができました」
「久しぶりに燃えました…!」
さて、ここで終わりではありません。
凝縮された短い時間ながら、生徒たちが体験するのと同じように、チームでミッションに取り組んだ先生と企業の方々。昨年の生徒たちの動画を見て、自らが体験した学び、その中で考えたこと感じたことをどのように表現していきたいか、生徒たちとどのように関わっていきたいかをそれぞれ考え、言語化していきました。
「信じて待つことを大切にしたい」
「自分が考える「枠」に当てはめない、ひとつひとつをまずは受け入れてから考え行動することが大切だと感じた」
「大人からでもこれだけ多くのことが得られたので、子どもからはもっと斬新で面白くステキな意見が得られるのではないかとワクワクしました」
一人ひとりが学びを体験し、自らの考えに気づいたり、発見したり、これから始まる学校の授業で、生徒たちとどう関わっていきたいかを考える時間となりました。
次回のCAミーティングは、9月21日(土)大阪での開催です。2019年度のコーポレートアクセスにご参加のみなさま、引き続きどうぞよろしくお願いいたします!
▼第1回CAミーティングのレポートはこちら