【年始のご挨拶】

あけましておめでとうございます。
教育と探求社の宮地勘司です。

昨年2022年11月26日に
教育と探求社は創立18周年を迎えました。
人でいえば成人です。

探求/探究ということばがまだ、
日本の学校で広く語られていないころから、
現実社会と連動して答えのない問いに取り組む
「クエストエデュケーション」を教育界に提案し、
教室における学びの変革を後押ししてきました。

社会が音を立てて変わりゆく今、
探求的な学びは一層求められていると
私たちは考えています。

あまりにも急速に進む少子化をどのように受け止め
どのように対策したらいいのか?
「失われた30年」と言われる経済の停滞への処方箋は?
そして、日本はこれから戦争をする国となっていくのか、
どうなのか?

いずれも簡単な正解の出せない、難しい課題ばかりです。
そして、どこかの誰かが勝手に解決してはくれない
私たち一人ひとりが向き合うべき課題でもあります。

どんな国にしたいのか、どんな暮らしがしたいのか
どんな人生を生きていきたいのか、
自らの内側からビジョンを紡ぎ出すこと。

複雑に絡み合った現状を多面的に深く理解すること。

対話を通して、自らの思い込みを手放し、
おおらかに創造的に可能性を探り、前に進んでいくこと。
そんなことの積み重ねの先にようやく
納得できる答えに近づいていけるのだと思うのです。

そのために、私たちはクエストを提供しています。
こどもたちがこのような学びを体験することで、
当事者意識を持って、自分自身をよりよく生きること。
その結果、社会を少しでも良き方向に変えていくことが
できるのではないか、そう考えて私たちは、
この取り組みを20年近くやってきました。

私たちにこれまでできたことは
そんなに大きくはないかもしれません。
しかし、教育こそが社会をよりよくするための
最短最速の道であるという確信は変わることはありません。

成人となった教育と探求社は、これからも本気で、
今の日本に必要な学びを届けていこうと思っています。

2023年も教育と探求社をどうぞよろしくお願いいたします。

教育と探求社
宮地 勘司

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【2022年振り返り】昨年の私たちの足跡をご紹介します。

 

◎3月に「itami lab」セッションを開催しました。人の痛みを思うことで、わかり会えない他人を少しでも理解しようと意識を向ける。そのことで世界を平和に近づけるプログラム「itami lab」。乙武さんと日本財団と協働で開発したプログラムです。取り組んだ中学生と乙武さんとでオンラインセッションを行いました。
https://truecolorsfestival.com/jp/program/itamilab/

 

◎地域に密着した学びの提供を推進するために教育と探求社の学校サポート体制を地域ごとに分割しました。これにより、東日本学校部、中部学校部、大阪営業所、福岡営業所の4エリア体制となりました。また、これに伴い地域に住まいながら、地域の学校をサポートするエリア・コーディネーター制度を新設し、7人のエリア・コーディネーターを新たに採用。社員も増え、全体で40名体制となりました。地域での学びの課題、いろいろとご相談ください。

 

◎地域密着の学びの実践として、3年前に先行した静岡に続き、さいたまエンジン・鹿児島エンジンの両プログラムが始動しました。23年も実施エリアを更に拡大していく計画です。
 ・さいたまエンジン   https://miteomiya.info/saitamacup-2022/
 ・鹿児島エンジン   https://eduq.jp/mailmagazine/vol-133-2022-8-9/

 

◎8月にオフィスの増床をしました。コロナ禍でいち早くリモートワークを導入し、出社率が3割を切っていた教育と探求社ですが、社員数も増え、新たな価値の創造に向けて同じビルの1階にスペースを設け、社内外の人々が出会い、語り合い、学び合うためのスペースを用意しました。11月26日の創立記念日には、久々に社員が集まり、伝説の料理人小暮剛さんの美味しい料理を堪能しました。https://eduq.jp/20221212news/

 

◎「問い」を通じて世界と出会い直す探求プログラム「Question X」を開発。全国の教室で実証実験開始しました。これまで考えたこともなかった問い、他の人が生み出す問いに触れることで自分自身の内なる探究心が起動します。体験した先生からは「探究学習を探求し続けたらここに行き着いた」「これがあれば教科学習はほんとうにサブでいいかも」などの声を頂いています。23年度は本格展開です。
https://quest.eduq.jp/qx20221226/

 

◎奈良県田原本町と連携協定を結びました。教育と探求社が地域とダイレクトに協定を結んだのはこれが初めてです。更に踏み込んだ地域における教育実践として、探究学習、先生方の生成的な学習に取り組んでいきたいと思っています。
https://bit.ly/3igdWrJ

 

本年も、みなが生きる歓びを感じられる社会を教育を通してつくっていくために、社員一同、誠心誠意取り組んでまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。