2022年07月12日

「教育と探求」Vol.132 2022/7/12 さいたま市との新事業「さいたまエンジン」始動

おはようございます。

教育と探求社の宮地勘司です。

 

「これは大人が中学生に教えるのではなく

中学生から私たち大人が学ぶプログラムですね」

 

今年度スタートする「さいたまエンジン」に参画する、

ある企業の社長にプログラムの説明をした際、

最初に返ってきた言葉です。

 

「さいたまエンジン」とは、中学生と企業人が共に

「地域イノベーター」となり、地域や企業のリソースを

活用して、地域の豊かな未来をつくっていこうという

取り組みです。

 

まず、生徒たちは、最初の授業で先生から

「学校を使って新しいビジネスを考えよ」と言われます。

意外な問いに驚きながらも、教室を見回したり、

廊下に飛び出したり、掃除箱を覗き込んだりしながら、

なにかビジネスの種になりそうなものはないか、

付箋を片手に学校を徘徊しながら探し始めます。

 

廊下に飾ってあるこの絵は売れないのか、

グラウンドの端で野菜の栽培ができないか、

人当たりのいい優しい先生をカウンセラーにするのはどうか、

自分たちが一年使った教科書に使用後のレビューを書いて

その教科書会社に売るのはどうか、など、奇想天外なプランが

続々と出てきます。

 

こどもたちが毎日何気なく過ごしている学校という場が

突然、「リソース」だらけの宝の山に見えてきます。

そうなるとしめたもので、企業や社会にはもっともっと

リソースがある。リソースには、ヒト・モノ・カネ・コト

があるんだよ、とガイドすれば、リソースをもっと探したい

という衝動がこどもたちのなかに自ずと湧き上がってきます。

 

そこで、地元の企業に出会います。

ホームページをくまなく見たり、企業に潜入したり、

企業人の話を聞いても、そこになにかリソースはないのか、

鵜の目鷹の目で探し始めます。

 

お仕着せの出前授業では得られない、

こどもたちの主体的意識が立ち上がるのです。

その状態に遭遇した企業人は、これまで通りというわけには

いきません。高い感性と純度を持つこどもたちの前では

肩書や立場を捨てて人として向き合う必要があります。

こどもたちの真剣で鋭い質問をど真ん中で受け止めて

答えていきます。

 

企業理念、技術、製品、サービス、そこで働く人々、

こどもたちの関心は至るところに及びます。

問われて初めて考えること、気づくことがあります。

自社や自社のリソースについて、そんなふうに

虚心坦懐にみつめる機会はなかなかないものです。

 

冒頭の経営者の言葉は、企業人にとっての、

その価値を瞬時に喝破してのものです。

 

ものごとを前提なしに見つめること、

その可能性を最大限に考えること、

がんじがらめになった大人たちの心に

アンラーンが起こります。

 

今年度、さいたま市では3つの公立中学校と5つの地元企業で

この取り組みが展開されます。

半年後に行われる最終発表会で何が発表されるのか、

そのとき、生徒たちは、企業人たちは、どのような変化を

遂げているのか、今から楽しみでなりません。

 

教育と探求社

宮地 勘司 

 

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教育と探求社からのお知らせ

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1)

【さいたま市教委との新プロジェクトがスタートします】

さいたまの地元企業とさいたまの中学生が、さいたまの未来を創る「さいたまエンジン」プロジェクトがいよいよ始動します。学校の授業の中で生徒たちは、企業のリソース、地域のリソースをつかってどんな素晴らしい未来がつくれるのか、楽しみながら、本気で考えていきます。課題解決はもうしない。リソースから豊かな未来をつくりだす試みです!https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000065.000026081.html

 

2)

7/30(土)17:00~19:00開催 先生向け

【ナレッジカフェVol.1】

「教科にも探究のエッセンスを入れられないか?」そんな悩みを解きほぐす、実践豊富な先生方による実践事例共有会&ワークショップです。大阪会場へのリアル参加(定員30名)もお待ちしています。オンライン参加(定員40名)もぜひ!
https://quest.eduq.jp/knowledge-cafe-1/

 

3)

7/22(金)締切間近です!

【先生もつながろう。ともに一歩踏み出そう。】
「21世紀ティーチャーズ プログラム」6期生を募集中

教育と探求社代表・宮地勘司が理事を務めるティーチャーズ・イニシアティブでは、先生方が学校種や教科を超えて学び合うための研修を2015年より開発・提供してきました。

先生たちが未来をつくる志と誇りと技術を持って、変化を恐れることなく一歩踏み出すお手伝いをいたします。学びをデザインする半年間のプログラムは、8月8日のキックオフ合宿でスタートです。是非、お申し込みください。

★プログラム詳細はこちら
★お申し込みはこちらから
★受講者の声はこちらから

 

4)

職場体験にお悩みの先生必読!
コロナ禍で職場体験をアップデートしたら生徒が変わった!

千葉県船橋市立坪井中学校の折笠翔太先生と井上悠先生に伺いました。職場体験を担当される先生方の参考になる記事です。
https://note.com/questeduca/n/n571d15766e7a

 

5)

【New! note記事】

★中学校の先生方へ

広島県福山市立城南中学校のクエストエデュケーションの試みを、平洋太先生が振り返ります。
「そもそも」「なぜ」「どうして」で深める探究。

 

★高校の先生方へ

高校生のアイデア実現プロジェクト「MIRAIB.」(ミライブ)。
全国の高校生とビジネス経験豊富な大人が集まり、「こんなことしてみたい」を社会実装につなげる部活動です。費用は無償。お気軽にお問い合わせください。bi@eduq.jp (教育と探求社 ミライブ事務局)

<参考記事>
「ユルく楽しく自走。トキワ松学園校長が見守った生徒の活動」
「やるしかねぇ!乾燥野菜でアイシャドウを作った高校生の意地」福山暁の星女子高校

 

★2月に開催したクエストカップ全国大会 2022。出場チームの発表事例を、そのまま伝えるシリーズを、どうぞ。

光泉カトリック中学校のチーム「Finovation」その姿勢、肩凝りになるかもと教えてくれる椅子とクッション

明星中学校のチーム「のりめ教」ピーマンが人間に復讐!?

西大和学園中学校のチーム「恋を知らぬ乙女たち」スマホなしの世界の恋

多治見西高等学校のチーム「水戸近戸・莉愛」こどもの優しさを詰めた自優菓子

千葉県立東葛飾中学校のチーム「丸山/3」の作品、「死と向き合った医師 日野原重明」

明治大学付属中野八王子中学高等学校のチーム「ももふく48年ぼくら14年」の作品、「3時間目の百福」

 

★クエストエデュケーションのnote記事一覧はこちらから

 



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