2022年02月08日
おはようございます。
教育と探求社の佐原大河です。
先月のメルマガ12月号より
「クエストカップ2022全国大会」終了後の3月号まで、
今大会のプロジェクトリーダーを務める
佐原大河がお届けします。
2月1日、今年のクエストカップ全国大会へ出場する
261チームが決定しました。
全部門あわせて、4098チームの中から
選出されたチームの生徒たちは、
ここから大会当日に向けたブラッシュアップを進めていきます。
優秀賞を選ぶ事前審査のプロセスは、部門によって異なります。
例えば、企業探究部門「コーポレートアクセス」では、
教育と探求社の審査委員と、協賛企業の審査担当者が
それぞれの意見をぶつけながら、時に議論し、
時に対話しながら、珠玉の12作品を選出します。
そのプロセスは非常に悩み、葛藤する、苦しい道のりです。
一方で、生徒たちの発想の柔軟さ、思いの強さ、
チームならではのこだわり、
そしてここに至るまでの逡巡の形跡・・・
審査委員は発表スライドや原稿のすみずみにまで意識を向け、
セリフだけでなく、行間にも潜んでいる生徒の想いを受け止め、
心動かされながら審査を進めます。
自分がある作品の良いと思う点があったとしても、
他の審査委員はまた違う観点から見て
別の作品を良いと思うこともあります。
なぜその作品が良いと思ったのか、
そこにどんな探究の痕跡を垣間見たのか、
そして自分の心がどれだけ動いたのか、
言語化しながら、審査委員同士で対話を深めます。
調査力、論理性、表現力、独創性という
各項目を点数化してそれを合計すれば、審査は楽だし、
むしろそちらのほうが時間としては早く済みます。
しかし、クエストカップではその方法は絶対にとりません。
生徒が探求してきた一つの結果である作品の中には、
生徒たちの様々なこだわりが込められています。
それをみる物差しをひとつに固定してしまっては、
その観点でしか見られなくなります。
12月号のメルマガでも書きましたが、
クエストカップでは、一つの基準だけでは測れない、
生徒の多様な可能性を見出し、社会に向けて発信したいと思っています。
そのためには、審査する側も一切手を抜かず、
本気で作品に向き合い、その向こうにいる生徒を想像しながら、
本気で対話し、ぶつかり合いながら、納得のいく作品を
選び出したいと思っています。
これは、私たちにとっても正解のない探求です。
私たち審査委員は、どんな作品を選ぶことができるのか、
調査力、論理性、表現力、独創性という観点を超えて
作品を通して生徒と対峙します。
そんなプロセスを経て選びぬかれた261チームの生徒たちが
クエストカップのステージに立ちます。
そんな彼ら、彼女らに、そして惜しくも
選ばれなかったチームの生徒たちに、
ありったけの称賛と尊敬の念を込めて
クエストカップ 2022全国大会を開催します。
2月19日から始まるクエストカップ 2022全国大会、
YouTube LIVEでお待ちしております!
教育と探求社
クエストカップ プロジェクトリーダー
佐原大河
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教育と探求社からのお知らせ
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1)
クエストカップ 2022 全国大会の出場校が決定しました!
31都道府県154校4098チームが応募、予選での厳正な審査の結果、130校261チームの出場が決まりました。2月19日から開催される大会の様子を、YouTube Liveでぜひご覧ください。配信スケジュールとURLは近日公開!
2)
【先生向けイベント・2月12日(土)、24日(木)開催】
新型コロナウイルスで職業体験をどうしようかとお困りではないでしょうか。
教室やオンラインでできる、中高大生向け職業体験プログラム「インターン」の体験会を2回実施いたします。
お申し込みいただいた方には、後日動画を一部共有いたします。ご出席が難しい方もぜひお申し込みを。
<日程>
2022年2月12日(土) 14:00-15:30
2022年2月24日(木) 20:00-21:30
<定員> 各回20名
<参加申し込み> https://quest.eduq.jp/intern2202/
プログラム詳細はこちら⇒https://quest.eduq.jp/intern/
3)
noteを始めました。
学校コーディネーターが解説する探究学習入門シリーズや、過去のクエストカップ参加校のインタビューシリーズ「Eureka ユリイカ」がスタートしています。