2021年08月10日
教育と探求社の宮地です。
おはようございます。
教育と探求社の宮地です。
7月29日,30日、8月2日の3日間、
さいたま市教育委員会で教員研修を行ってきました。
「さいたま教育イノベータープログラム」と名付けられた
この取り組み。初年度は、同市の管理職試験に
今年合格したばかりの54名の先生方が、子どもたちを
真ん中においた生成的な学びの場のつくり方を学ぶと共に、
自分らしいリーダーシップを育むことを目的に行われました。
私が代表を務める一般社団法人ティーチャーズ・イニシアティブ
(https://teachers-i.org/)が企画、
30代から50代までの主幹教諭や指導主事の皆さんが
まずは、
そこから2040年の社会を展望し、来たるべき未来を少しでも
良きものとするために、今の自分が教育者としてできること、
やりたいことを考え、仲間を募りプロジェクトに取り組みます。
学校や教育委員会内の部署を超えたチームが最終日に結成され、
ここから12月までの間に実際にプロジェクトを始動します。
「生徒の自己高揚感の向上」や「先生たちの幸福感アップ」
「教えない授業実践」など、今の教育の課題をど真ん中で捉えた
本質的な12のプロジェクトが立ち上がり、
実際に進めていくための次回のミーティングも設定されました。
3日間の研修の終了後には受講者の先生方からこんな声が聞かれま
「眼の前の仕事に、我を失いかけている自分に気づいた」
「一人には限界がある。チームで働くことが大事だと実感した」
「教員になったばかりの頃の新鮮な思いに
もう一度立ち返ることができた」
「“答えのない学び”と生徒に言い続けてきたけど、
そのリアルをわかっていない自分を知ることができた」
先生方のオープンマインドな柔らかな感性と真摯に学ぶ姿勢に
心揺さぶられました。
ここからはじまるプロジェクトは是非とも成功してほしい。
そう願いながらも、その成否をまたずともすでに
すばらしいものが生み出されていることを感じました。
地域の教育を担う管理職の先生方が組織を超えて繋がり、
「べき」論ではなく、自らの願いに立脚して話し合い、
現実を変えていこうと葛藤し、創造していくことからは
とても大きな価値が生まれます。
予測困難な時代において未来をつくるリーダーシップ。
孤軍奮闘しがちな未来の校長や教頭先生が、組織を超えて
繋がり、支え合っていることの価値は計り知れません。
そして、教育と探求社としても、来年度から、
地域の学校と地域の企業が連携して地域の未来を創る
「クエストエデュケーション」のプログラムを、
同市の中学校に提供していく予定です。
先生にTI、生徒にクエスト。
さいたま市の教育のこれからが楽しみでなりません。
教育と探求社
宮地 勘司
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教育と探求社からのお知らせ
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(1)【8/21(土)開催】
探究学習において、
「評価」はどのようにすればいいのでしょうか。
教育活動にとって評価は欠かせないプロセスと言えますが、
「総合的な探究の時間」の学習の成果をテストで測るのは難しく、
どのように評価をすればよいのか学校現場でも難しい課題です。
そんな探究学習特有の評価の難しさを踏まえた上で、
探究学習の評価について考えていきたいと思います。
▼探究学習の評価をどうする?評価の観点と方法を考える。
https://quest.eduq.jp/tankyu-
▼探究学習の評価を考えるワークショップ【8/21(土)開催】
https://quest.eduq.jp/
(2)「コロナ禍でも職業体験に変わる経験を」 インターン実践報告
「なんとか生徒たちに
職業体験に変わる経験をさせたい」
コロナ禍の影響によって職業体験が制限されるなど、
これまでと同じような経験をできない状況が続いている中、
枚方市立楠葉西中学校では中学2年生の職業体験の代替として
進路探究コース「インターン」を実施。
枚方市立楠葉西中学校 キャリア学習担当者 溝尻直希先生より、
実践報告をいただきました。
▼「コロナ禍でも職業体験に変わる経験を」 インターン実践報告
枚方市立楠葉西中学校 溝尻直希先生
https://quest.eduq.jp/
▼進路探究コース「インターン」
https://quest.eduq.jp/intern/
(3)カルビー株式会社インタビュー!
生徒が企業人と一緒にアイデアを出し合ったり、
議論したりしながら、商品開発や新規事業提案といった
「企業からのミッション」に取り組む
企業探究コース「コーポレートアクセス」。
一方で、そのように生徒と関わることは、
企業で働く大人に一体何をもたらしているのでしょうか。
カルビー株式会社の、人事総務本部 櫻井直人さん、
コーポレートコミュニケーション本部 駒田勝さん、
新規事業本部 佐伯千香さんに、
クエストを通じて生徒たちと関わることの意義についてうかがいま
▼探究学習に企業人が関わる。
「子どもたちと関わることで社会人もアップデートされていく」
【カルビー株式会社】
https://quest.eduq.jp/calbee_
(4)最先端の起業メソッドを用いて
新商品開発に取り組むアントレプレナーシップ教育プログラム
「スモールスタート」!
「スモールスタート」のプログラムでは、
生徒自らが日常生活のなかにビジネスの種を発見し、
生徒同士で協力しながら、
これからの時代を生きていく生徒たちの力となる、
新しい一歩を踏み出す主体性、
他者と協働しゼロから価値を創造する力を育みます。
▼詳細はこちら
https://quest.eduq.jp/
(5)自分の人生を「物語」として執筆し、
新たな視点で探求していく「マイストーリー」
「今までの人生であまり濃い内容は無いと思っていたけど、
この授業を通じて自分は様々なことを経験しているんだなと
認識が変わって自信がつきました。」
「他の人のマイストーリーを見てすごいなとか
たくさん思うことがあり、
自分もいろんなことに挑戦してみたいと思いました。」
これまでの人生を様々なワークを通して客観的に見つめ直し、
自分の可能性をみんなで探求してみませんか?
「マイストーリー」は全8回のプログラムです。
https://quest.eduq.jp/mystory/
(6)社会で活躍する大人たちのビジョンから
自分の人生を探究する「ザ・ビジョン」
NPO法人ジャパンハート ファウンダー吉岡秀人氏や
元陸上選手の為末大氏など、
様々な領域で活躍する8人の「探求する大人たち」を題材に、
生徒たちが「いま自分らしいあり方や生き方」とは何かを
深く探究していくプログラムです。
全4回のコンテンツです!
https://quest.eduq.jp/