2018年02月15日

「教育と探求」Vol.70 2017/5/9 ミラーニューロンについて

おはようございます。
教育と探求社の宮地です。

クエストエデュケーションがスタートしました。
今年、クエストに取り組む学校は131校。
16,634人の中高生が探求します。(5月8日時点)
取り組む時間数は学校によりばらつきがありますが、
平均20時間とすると、何と33万時間の
アクティブ・ラーニングを提供していることになります。
生徒と先生の大切な時間をいただいていることの
責任の重さをひしと感じると同時に、
そこから確実に未来が変わっているという手応えも感じています。

文部科学省は、次期学習指導要領の改訂の大きな要素として、
アクティブ・ラーニングの導入を掲げていますが、
その言葉が予想以上に広がり、
一人歩きをしはじめたことを懸念してか、
「主体的・対話的で深い学び」という表現をメインに
するようになりました。

確かに、アクティブ・ラーニングとは、ひとつのメソッドではなく、
教育理念や哲学に近いものだと私は思っています。
机を島にしたり、生徒が調べものをしたり、
話し合いをしたり、プレゼンしたりすると、
それがアクティブ・ラーニングか、といえば、そうとは限らない。
そのような活動をするとき、
どれだけ心が動き、のめり込み、時に苦しみながらも、
仲間と協働し、自分たちの力で答えを見つけていけるのか、
その姿勢や心の有り様こそが大切だと思うのです。

それは何によってもたらされるかというと、
探求する教師からだと、私は思っています。
アクティブに学ぶ教師からこそ、生徒はアクティブに学ぶのです。

ミラーニューロンという神経細胞があります。
目の前で見たものをまるで自分がやっているように
感じる、鏡のような神経の機能です。
探求する教師、学び続ける教師は、そのようにして
生徒に多大なる影響を与えています。

「学びは楽しい!」
「30歳になっても、40歳になっても、探求したくて
たまらなくなるほど、世界は未知なることに満ちている!」
そんな躍動する知性を湛えた教師からこそ、
”生きる力”を学ぶのだと思っています。

今年のクエストの年間テーマは「よくあそべ」です。

時のたつのも忘れ、夢中になって追いもとめ。
ワクワクの声を聞き、矢も盾もたまらず身体がうごき出す。
生きてるって、実感するんだ。もっと濃く、深く。
―よく遊べ。

日本中の教室で、存分に遊ぶ、生徒と先生たちに
今年も会いに行きたいと思っています。

教育と探求社
宮地勘司

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教育と探求社からのお知らせ
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(1)2017年度クエストエデュケーションスタートしました
今年度も各学校でクエストエデュケーションが始まりました。
前年に比べ、導入校数が120%以上増加しています。
テーマ企業はNTTドコモ、パナソニックを迎えた新体制で
生徒たちの学びの場を作っていきます。

▼プレスリリース
http://eduq.jp/eduq_news/quest_0417/

(2)ティーチャーズ・イニシアティブ シンポジウム申込受付中【5/21(日)】
いよいよ開催が2週間後に迫ってきました。既に多くの方から
お申込をいただいておりますが、まだお席の準備がございます。
社会全体で教育を支援する価値を、領域や分野を超え考えていきます。
ぜひ、ご参加ください。

▼詳細・お申込
http://eventregist.com/e/teachers-i_symposium_2017

(3)「ソーシャルチェンジファースト!」無料公開中
社会課題を自分たちで考え、その探求を行う「ソーシャルチェンジ」。
その短縮版である「ソーシャルチェンジファースト!」の教材、動画、
指導ガイドを現在、無料でダウンロードいただけます。

既に多くの先生が実施されています。
「子どもたちの取り組む様子が180度変わりました。」
「今まで講義型だった授業を参加型に変える方法としては、
一番やりやすかったです。」
など、取り組まれた先生から嬉しい声をいただいています。

詳細はこちらをぜひ、ご確認ください。

▼紹介動画(1分程度)
https://www.youtube.com/watch?v=kGoJ0FsruPM

▼お問い合わせ・お申込はこちら
http://eduq.jp/contact_us/



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