2018年02月15日
おはようございます。
教育と探求社の宮地です。
人類の知能が年々高まっている
という話しを聞いたことがありますか?
100年前の世代と比較するとIQテストの数値が
確実に上昇しているというもので、最初に発見した
ジェームズ・フリン教授の名前をとって「フリン効果」
と呼ばれています。
テストのやり方や測定基準の違いによる誤差であるとか、
受験する世代が単にIQテストに慣れただけである、など
様々な反論もありましたが、その後、他の科学者が行った
31カ国、約400万人のデータ分析により、フリン効果は
実際に存在することが明らかになりました。
10年ごとに、IQは平均約3ポイントずつ伸びていて、
100年前と比べると30ポイントも高いそうです。
また、すべての知的能力が高まっているわけではなく、
著しい成長を見せているのは、抽象的思考力です。
仮定をし、類推し、そこから普遍的な真理を導き出す力、
つまりはメタ認知的な力が伸びているといいます。
私が教育という仕事に関わるようになって、
すでに15年の月日が過ぎました。この間、
クエストに取り組む生徒たちを見て常に思うことは、
着実に人類としての進化を遂げているということです。
それは、スライドをつくるスキルが上がったとか
プレゼンテーションの技術が向上したとか
そんな次元の話しではなく、概念的思考力においてです。
本質を突いた企画を立てる力、広い視野で世の中を
見つめる公益的な視点、社会をこう変えたいんだという
ビジョナリーな力。そのどれもが着実に進化しているのです。
これはまさに、フリン教授が指摘する、
人間の知能の進化の視点と合致しています。
生徒たちの公益性の高まりには、本当に驚かされます。
そして、その時に常に感じるのは、彼らの公益性の元には、
思いやりのある、優しい心だけではなく、高いメタ認知の力、
そこに立脚した深い本質理解こそがあるということです。
思いやりとは、本気で人の立場に立って考える仮定の力です。
そして、ひとりの困った人の裏側に何倍もの同じ問題を抱える
人がいることを類推する力。そして、そのことが何によって
引き起こされるのかを前提なく考える力。それらの潜在力は、
決して私たち大人より劣ってなんかいないのです。
14年前にクエストをつくったとき、中高生は大人たちより
進化した存在であるという前提に立ち、どうしたらその力を
引き出すことができるのか、ということばかりを考えました。
そして、今、その前提は全く正しかったと感じています。
いよいよおもしろくなってきました。
今年もまた、探求深まる秋がはじまろうとしています。
教育と探求社
宮地勘司
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TEL 03-5777-1802
FAX 03-5777-1803
Email sympo2016@jinken.or.jp
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