2015年08月10日

「教育と探求」Vol.49 2015/8/10 “創造の力”

おはようございます。
教育と探求社の宮地です。

今年2月に開催したクエストカップ2015全国大会で、
見事、H.I.S.賞に輝いた渋谷教育学園渋谷中学校の生徒たちが
先日、新宿にあるH.I.S.本社を訪れ、自分たちが提案した企画の
実現に向けて、社員の皆さんとミーティングを持ちました。

昨年度、彼らに与えられたH.I.S.からの課題は、
旅に行かない若者を世界に連れ出すH.I.S.の新たな仕掛け。
これを受けた彼らの提案は、オタク層をターゲットに、
アニメの聖地巡礼ツアーを売り出すというもの。

H.I.S.がアニメ番組を提供し、そのキャラクターが描かれた機体、
声優による機内アナウンスなど、随所にオタク心をくすぐる
工夫を盛り込み、プレゼンの最後には、オタク市場の潜在力を
統計的な数字を元に訴えました。切れ味のあるプレゼンと
コミカルな演出に会場は大いに沸きました。
http://questcup.jp/2015/mov_report/2nd.html
(※プレゼンは21分58秒頃)

この提案を行った生徒たちが、H.I.S.本社を訪問して、
自分たちのアイディアをベースに実際のツアーが企画できないか、
社員の皆さんと一緒に検討するというのです。

「聖地巡礼ツアーだったら過去にこんなものをやったことがあるよ」
「飛行機のラッピング塗装にはこれだけの費用がかかるんだ」
「オタク企画については実はこんな失敗例もあったんだ」

H.I.S.の社員からのリアルな言葉に、子供たちの顔は引き締まり、
自分たちにしか出来ないオリジナル企画を絶対に成功させるぞ
と意気込んでいます。

「クエストエデュケーション」を全国の学校に提供しはじめ
10年が経ちます。この間、中高生の実力は飛躍的に向上しました。
彼らは、経験や知識は少なくても、物事の本質に立脚して、
新しい何かを生み出す力は大人たちに負けてはいません。
本当に世の中にとって良いものは何か、自分たちが心の底から
わくわく出来るものは何かを考える力には、目を見張るほどです。
ICTがこれほど普及した今、情報にはだれでもアクセス可能です。
大事なのは、新しい価値を「創造」することです。

10代のこの時期に、自らのオリジナルの考えをアウトプットして、
それをだれかに受け止めてもらうという「創造体験」をすることは、
人の成長において、どれほど大きな影響を与えることかと思います。
このような体験を通じて、自らの根っこが育ち、そこから社会を
見る目が育ち、すっくとした自分の有り様が育っていくのだと
思っています。

クエストに参画して今年で9年目となるクレディセゾンは、
これまでに1万人を超える生徒の学びをサポートしてきました。
そして今年から、中高時代にクエストに取り組んだOB・OGを
就職試験において優先する「ファストパス」選考をはじめました。
http://www.creditsaison.jp/saiyo/recruit/index6.html

中高時代に、純度の高い、「創造体験」をしている生徒たちの力を
高く評価すればこその施策です。

世の中の課題を解決し、富を生み、幸福を生み出すのは創造の力です。
「創造」を必要としない会社も社会もないでしょう。
私たち教育と探求社は、その「創造の種」をしっかりと育むための
活動を、これまで以上に力を注いでやっていきたいと思っています。

教育と探求社
宮地勘司

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教育と探求社からのお知らせ
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(1)第2回CAミーティングを開催いたしました

7月3日(金)下北沢成徳高等学校にて、第2回CAミーティング(企業探究コース参画企業ミーティング)を開催いたしました。
今回のCAミーティングで参画企業の方々だけではなく、全国各地の学校の先生方や、中・高校時代にクエストエデュケーションを経験した方など多くの方々にご参加いただきました。

★詳細はこちら
http://eduq.jp/news/archives/4827



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