2015年07月09日
おはようございます。
教育と探求社の宮地です。
「人間一人ひとりが元気でなければ、国が元気なわけがない」
一橋大学イノベーション研究センター教授、米倉誠一郎先生の
熱い想いからはじまった「日本元気塾」。
(http://www.academyhills.com/school/genki/)
六本木の上層階にあるアカデミーヒルズで、
デザイナーの奥山清行さん、建築家の隈研吾さんらを講師に、
志ある大人たちが集まり、創発的に学び合う私塾です。
私はこの「日本元気塾」で受講生の皆さんが、共に理解し
学び合うためのセットアップの講座を担当しています。
「Vision Quest 自己探求の旅」というプログラムを、
今年は80余名の塾生に3週間に分けて実施しています。
本プログラムは、仲間と一緒に自らの人生を辿り、
自分史を執筆、それを共有することで、
自らの人生の基盤となるものをあらためて確認し、
そこから未来に向かう力を得るためのものです。
20代から50代までと年齢層も幅広く、職歴も異なり、
人生観も様々な塾生たちは、子供の頃の写真を持ち寄り
その頃の思い出や学生時代の話などを共有します。
この場で出会ったばかりの塾生たちは、まるで親しい
友人とでも話すかのように、仕事での失敗談や挫折の話、
そこを乗り越えるために誰かにもらったサポートや
自己の成長の話など、人生の深い部分についても、
進んで共有しはじめます。互いの人生に関心を寄せて、
耳を傾けることで、それぞれの人が深く、深く
自らの人生を探求していくのです。
その後、静かなる内省の時間を経て、自分史の執筆に
取り組みます。書き終えた後の表情は、どの塾生も
いい顔をしています。まるで風呂上がりのように
頬を紅潮させている人もいます。
そして、その後に続く自分史の共有は、本当に深いものです。
幼い心には抱えきれないほどの不遇な体験や心の暗部、
それにどう向き合い、付き合い、乗り越えてきたか、
人に言えない失敗談や心の葛藤が赤裸々に語られます。
もちろん、牧歌的で思わず笑みがこぼれるほのぼの物語や
家族愛が心にジンと染みる物語もあります。
塾生たちの「書き切る勇気」には、いつも感服します。
講師としてあるまじきことですが、思わず落涙してしまう
ことも一度や二度ではありません。
人がこうして自らの原点に立ち返るとき、信じられないほどの
大きなパワーが生まれるのだということを感じます。
何か別のものになろうと気負ったり、装ったりするのではない、
天然の力、その人だけが持つ脈々とした凄まじい生命の力が、
内側からわき上がっているような感覚を覚えることがあります。
人はなぜ、今ここにある膨大なエネルギーを使う事なく、
どこか外のコンセントばかりを求めるのかと思うこともあります。
このプログラムは、全ての人が持つ内なるエネルギーに
自ら気づくためのプログラムなのです。
2012年に「日本元気塾」に参加し、このプログラムを受講した
ひとりの女性は、翌年、国連の「国際幸福デー」にちなんで
「HAPPY DAY PROJECT」を立ち上げました。
記念すべきこの3月20日に、日比谷公園に数万人もの人を集める
一大イベントを実現したのです。
一見控えめそうな彼女が多くの人を巻き込み、この大イベントを
成功させたことに純粋に驚き
「どうしてこんなことやったの?」
と尋ねたところ
「何を言っているんですか、宮地さん、
それは元気塾で自分史を書いたからですよ」
とさらりと言われたことがあります。
確かに彼女が執筆した自分史の壮絶さには心揺さぶられました。
あまり恵まれたとは言えない彼女の半生。それに向き合う
彼女の生き方の真摯さに涙が止まらなかったことを覚えています。
(詳しくは、米倉先生の著書「2枚目の名刺 未来を変える働き方」
(http://www.amazon.co.jp/dp/4062728990)をご覧ください)
「ひとりでも多くの人が幸福を感じられるように」
心の一番深いところから、純度の高い思いを放つこと。
そのエネルギーがどれほど大きく現実を動かすことか。
すごいものを見せてもらったと思っています。
今年の「日本元気塾」に参加してくれた80余名は
ここから何を学び、何を実現していくのでしょう?
その行く末を見守りながらも、私も負けてはいられません。
自らの使命を果たしていきたいと思っています。
教育と探求社
宮地勘司
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教育と探求社からのお知らせ
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(1)先生向け『生徒の自主性を引き出す授業づくり』研修会を開催します
この度、アクティブラーニングや課題解決型学習(Project-Based Learning)、
反転学習など、生徒の自主性を引き出す学習方法が様々あるなかで、
学校現場では、どのように授業のなかに取り入れているのか、生徒の自主性を
引き出す授業を実施されている先生をお招きして、実例報告・ワークショップを
開催いたします。
先生方の日頃の授業づくりの一助となれば、幸いです。
関東・開催の2会場で開催いたします。参加費無料。
【日程】
関東:8月7日(金)10:00~12:30
関西:8月10日(月) 10:00~12:30
【タイムテーブル】
1.先生による実例報告(10:00-11:00)
関東:山本崇雄先生(両国高等学校)
関西:倉田真先先生(常翔中学校・高等学校))
2.生徒の自主性を引き出す授業体験ワークショップ(11:00-12:30)
授業の一環として取り入れている弊社の「クエストエデュケーション」の
一部を実施し、自主的に取り組むとはどのようなことか、体験していただきます。
★詳細・お申し込み方法はこちら
http://eduq.jp/news/archives/4804
(2)日経エデュケーションチャレンジ募集開始しました!
弊社が毎年、授業構築の協力をしております「日経エデュケーションチャレンジ」
の申し込みが開始しました!
是非、高校生の皆さま、奮ってご参加ください。
また、是非身近にいらっしゃる高校生にお声がけ頂けましたら幸いです。
【開催日時】
<関東>
日時 2015年8月4日(火) 12:30~17:30
場所 柏の葉カンファレンスセンター
協賛 エコスタイル、クラリオン、クレディセゾン、シーメンス・ジャパン、
Sky、東京エレクトロン、日本公認会計士協会、日野自動車、
PGF生命、三井製糖(50音順)
<関西>
日時 2015年7月27日(月)13:00~18:00
場所 グランフロント大阪(ナレッジキャピタル)
協賛 エコスタイル、クラリオン、シーメンス・ジャパン、Sky、
東京エレクトロン、日本イーライリリー、日本公認会計士協会、
日野自動車、 PGF生命、三井製糖(50音順)
★詳細・お申し込みはこちら
http://adnet.nikkei.co.jp/a/edu/
(3)「Quest Paper」が完成しました!
今年2月に行われたクエストカップ2015の模様を収めた
「Quest Paper」が完成しました。
当日の様子や受賞者、審査委員のコメントのほか、
鈴木寛文部科学大臣補佐官のインタビューも掲載されています。
★ご希望の方は下記までご連絡をください。
info@eduq.jp
(4)クエストエデュケーション クレディセゾンインターンシップ経験者に
「ファストパス」が出されました!
クエストエデュケーション参画企業である、クレディセゾンの2016年度
採用選考にて、クエストエデュケーションでクレディセゾンにエントリーして
取り組んだチーム全員に、「ファストパス」が出されました。
以前より、企業研究を行い、深い企業理解をしたうえで、
主体的に課題に取り組み、提案をするというカリキュラムとなっている、
クエストエデュケーションに取り組む生徒たちに、積極採用の検討を行いたい
という、参画企業の声がありました。
クレディセゾンの「ファストパス選考」は、クエストエデュケーション経験者を
対象とするものとしては、全参画企業初の取り組みとなります。
<クレディセゾンwebサイト抜粋>*******************************
「ファストパス選考」・・・クレディセゾンと関わった経験を持ち、
その経験を通して「クレディセゾンでチャレンジしたい!」という方に向けた
選考です。クレディセゾンへの熱い思い次第で、最大最終面接まで
スキップも?!あなたのクレディセゾンへの熱い想いをアピールしてください!
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http://www.creditsaison.jp/saiyo/recruit/index6.html