2021年02月10日

「教育と探求」Vol.115 2021/2/9 クラブハウスと市民意識

おはようございます。
教育と探求社の宮地です。

今、すごい勢いで拡大している
音声だけでやりとりする新しいSNS
「Clubhouse(クラブハウス)」に登録してみました。

クラブハウスは、音声版ツイッターとも呼ばれ、
写真も、文章もなく、声のみのコミュニケーション。
リアルタイムで誰かがお話しているところを
通りすがりに聞き耳を立てたり、
そのなかに自分も加わって話をしたり、
自分が主催して会話グループをつくったり、
ラジオみたいに自分のしゃべりをリスナーに向けて
配信したりすることができます。

アプリをインストールした翌朝、
飼い犬の散歩をしながら操作方法もよくわからないままに
アクセスしたところ、私の目に止まったのは、
ガイアックスという会社の社内会議でした。
外部の人も受け入れての企画会議です。

ガイアックスは、ソーシャルメディアや
スタートアップをキーワードに、次々と新しい事業を
生み出す素敵なベンチャー企業です。
早速このルームに入ってみることにしました。

ルームの中では数人のガイアックスのスタッフが
自社のイベントについて話し合っていました。
そのなかに知り合いの木村さんがいて、
すぐに私を見つけて声をかけてくれました。

「あ、みやじさん!おはようございます。
よければ一緒に話しませんか?」

「あ、どうもおはようございます。
今、犬の散歩中で、なにげでのぞいたら木村さんが
いて・・」

「いいですね!クラブハウスはそういうのが
いいんですよ。ぜひ!」

木村さんとは、2年前に教育と探求社が企画した、
企業人と学校の先生との交換留学プログラムに
参加してくれたときからのご縁です。
企業人と先生がそれぞれ相手の職場に1週間インターンをして
学び合う、越境学習プログラムです。
木村さんはドルトン東京学園にインターンして、
その後、同校ではガイアックス監修の「起業ゼミ」が
スタートしています。

<交換留学の紹介記事>

ドルトンの先生がみたガイアックス「できるかどうかじゃない、やりたいか、どうなりたいか」


<起業ゼミの紹介記事>

中学生が事業の立ち上げ?!ガイアックスがユーザーヒアリングをレクチャー

まさかのクラブハウス上で、久々に再会した木村さんは、
同僚に私のことを紹介しながら、当時に思いを馳せて

「あのときの交換留学体験は私自身を変えてくれました」
と語ってくれました。

「学校の中に入ることで、それまで見えなかったものが
見えてきました。一人ひとりの先生はほんとうに頑張っている。
しかし頑張っている先生ほど組織文化やシステムで苦戦している。
外からあれこれ言うのは単に現場にプレッシャーを与えるだけで
課題の解決にはならないことがわかりました。先生の存在と意志を
すべて受け止めて先生が楽に前にすすめることを手伝いたいと
心の底から思い、今、学校ボランティアをはじめています」

そして、木村さんはこのように続けました。

「自分が持っていた価値観がかわったんですよ。
それまでは企業人という意識でものごとを見ていたのですが、
もっと自分を開放して、大切なものはなにかと考えることで
私はやっとひとりの“市民”になることができたんです」

これぞまさに、私たちがこの取り組みで目指したことです。
企業人である前に市民であること、教師である前に市民であること。
この市民意識こそがこれからの未来をつくる上で
大事なことだと思うのです。
損得や競争を超えて、一人の人間として大切なものを
心の真ん中に置き、凛として立つ。
傍観者や単なる批判者ではなく、自らが引き受けるものとして
社会に参画する人、それが市民です。

早朝の散歩、クラブハウスというツールから宝のような言葉を
思わず受け取り、目の前がぱあっと明るくなりました。

新たなる時代の、新たなる学びの価値を、新たなるメディアが
届けてくれた朝でした。

教育と探求社
宮地 勘司

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教育と探求社からのお知らせ
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(1)クエストカップ2021 全国大会、
開催まで残り11日!

生徒たちが、仲間と共に話し合い、考え抜き、
自ら生み出した探究の成果を社会に向けて発信する
クエストカップ全国大会。
いよいよ開催まで残り11日となりました!

オンラインでの観覧も可能です、
ぜひご覧になってください!

▼クエストカップHP:

https://questcup.jp/2021/

(2)生徒が自分らしく生きる「キャリア教育」。
先生インタビュー 幸袋中学校 古野守和校長

いま、激しく変化する社会の中で
大半の仕事がなくなっていくと言われており、
これまでのように「自分のやりたい仕事」を考える
キャリア教育の在り方が問われています。

福岡県飯塚市の市立小中一貫校、
幸袋校の古野守和校長は、
約20年前から赴任校でキャリア教育を担当されてきました。

今回は古野校長に、キャリア教育とは何なのか、
どのように実践してきたのか、
課題解決型(PBL)授業との結び付きや実践内容などを
お話していただきました。

▼職業体験をやめて課題解決型(PBL)へ。生徒が自分らしく生きる「キャリア教育」。
幸袋中学校 古野守和校長

https://quest.eduq.jp/kobukuro/

(3)探究学習 先生インタビュー
東京都立西高校

都立西高校の総合探究の授業の特徴といえば、
なんといっても生徒主体で授業を行っていること。
クエストの授業では、各クラス2名、計16名の「探究係」を中心として、
生徒たちが授業の方向性を考えたり、
ファシリテーションを行ったりして授業づくりをしています。

また、生徒たちが様々なツールを使うことに慣れるため、
全員がタブレットを使用するなどICT機器の活用も行っており、
東京都のBYOD研究指定校にも選ばれました。

今回は、生徒たち主体の授業づくりについて、
渡邊正治先生と、森本貴彦先生、岩田真志先生に
お話をうかがいました。

▼生徒がファシリテーションして主体的に進める
「総合的な探究の時間」の新しい形
東京都立西高校 渡邊先生、森本先生、岩田先生
https://quest.eduq.jp/toritsunishi/

(4)学校コーディネータ―インタビュー

生徒・先生・企業を繋ぎながら、
学びをサポートする学校コーディネーターの仕事ですが、
生徒との関わり方や意識していることなどは、
コーディネーターによって様々です。

学校コーディネーターたちがどんな想いを持って
日々探究学習の現場と関わっているか、
ファンライターのあやさんに取材していただきました。

▼「ずっと教師になりたかった」大手企業を経て歩みだした自分の人生。
【学校コーディネーターインタビュー―Vol.1 平岡和樹】
https://quest.eduq.jp/cordinator1/

▼集まる人たちがそれぞれの素晴らしい部分を存分に注げる場づくりを。
【学校コーディネーターインタビューVol.2 東寛美】
https://quest.eduq.jp/cordinator2/

(5)【2022年 新卒採用を開始しました!】
2022年4月入社者向けの採用選考の
要項ページをオープンしました。

予期しない社会のダイナミックな変化の中で、
これからますます「教育」の重要性が高まっていきます。
教育と探求社では、そんな激動の社会の中で、
一緒に新しい価値を生み出していってくれる方を募集しております。

ご興味のある方が周りにいらしたら
共有いただけますと幸いです!
https://eduq.jp/recruit/

お仕事の様子がわかる社員インタビュー記事も
Wantedlyに掲載しております。

▼母校の教育に関われた。学校コーディネーターとして働いてみた半年間。
野田えみり
https://www.wantedly.com/companies/eduq/post_articles/300203

▼学生たちの発表の場をつくる!イベント運営リーダーの仕事。
菅澤想
https://www.wantedly.com/companies/eduq/post_articles/304212

(6)教室内で職業体験!
12社の企業と働く意義を考える新プログラム「インターン」

日本を代表する12社の企業人が動画教材に登場し、
働く意義や価値とは何か、仕事とSDGsのつながりについて、
生徒は調査やプレゼンテーションなどの体験を通して理解を深めます。

コロナの影響で職場体験の代替として導入いただく学校が増えています。

是非この機会にご検討・ご紹介ください。
https://quest.eduq.jp/intern/

(7)最先端の起業メソッドを用いて
新商品開発に取り組むアントレプレナーシップ教育プログラム
「スモールスタート」!

「スモールスタート」のプログラムでは、
生徒自らが日常生活のなかにビジネスの種を発見し、
生徒同士で協力しながら、実現性にこだわって新商品を開発していきます。

これからの時代を生きていく生徒たちの力となる、
新しい一歩を踏み出す主体性、
他者と協働しゼロから価値を創造する力を育みます。

▼詳細はこちら
https://quest.eduq.jp/smallstart/

(8)自分の人生を「物語」として執筆し、
新たな視点で探求していく「マイストーリー」

「今までの人生であまり濃い内容は無いと思っていたけど、
この授業を通じて自分は様々なことを経験しているんだなと
認識が変わって自信がつきました。」

「他の人のマイストーリーを見てすごいなとか
たくさん思うことがあり、
自分もいろんなことに挑戦してみたいと思いました。」

これまでの人生を様々なワークを通して客観的に見つめ直し、
自分の可能性をみんなで探求してみませんか?
「マイストーリー」は全8回のプログラムです。
https://quest.eduq.jp/mystory/

(9)社会で活躍する大人たちのビジョンから
自分の人生を探究する「ザ・ビジョン」

NPO法人ジャパンハート ファウンダー吉岡秀人氏や
元陸上選手の為末大氏など、
様々な領域で活躍する8人の「探求する大人たち」を題材に、
生徒たちが「いま自分らしいあり方や生き方」とは何かを
深く探究していくプログラムです。

全4回のコンテンツなのでこれからの実施も可能です!
https://quest.eduq.jp/thevision/

(10)ティーチャーズ・イニシアティブの本が出版されます!

教育と探求社から生まれた先生たちの学びを支援する
一般社団法人ティーチャーズ・イニシアティブ(TI)。

TIに参加した8人の先生たちの気づきと変容のストーリーを
インタビューでまとめました。

「この先を生む人―『ティーチャーズ・イニシアティブ』の記録」
さくら社より2月22日発売。



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