2018年12月14日

「教育と探求」Vol.83 2018/6/12 「スモールスタート」リリース

おはようございます。
教育と探求社の宮地です。

来月、「クエストエデュケーション」の
5番目となる新コース「スモールスタート」を
リリースします。

このコースは、中高生が、自分たちの何気ない
日常を観察的な視点で話し合う中から、
様々なアイディアを出し合い、今は未だ
この世にない新商品を自分たちの力で生み出す
プログラムです。

思いついたアイディアをすぐにカタチにして
人に相談したり、最低限の機能の試作品で
試してみたり。何度もつくっては壊し、
壊してはつくるプロセスを経て、商品だけでなく、
自分たち自身の意識とスキルをも磨いていきます。
世界にひとつ、オリジナルの企画から生み出された
商品には自ずと愛着もわき、その実現を目指して
必要な資源を集めるために、プレゼンテーションを
行います。

現代の目まぐるしくかつダイナミックに
変わり続ける社会の中で、自分のアタマで考えて、
何かをよりよく変えたり、付加価値を付けたり
できる、主体性や創造性、起業家精神を持った
人間を育てたいとの思いからこのプログラムは
開発されました。

起業やスタートアップに関する先進的な知見を
ふんだんに盛り込みながらも、決して難解にせず、
生徒の気持ちがどう動くのかを最大限に
意識したのは従来のクエストと同様です。

学力の高い学校も探究が得意な学校も、
勉強はそんなに好きではなくても
エネルギーは有り余っている学校にも
是非、取り組んで欲しいと思っています。

また、普通科志向の高まりで、現在岐路に
立たされている商業高校にとっても、
非常に有効なプログラムだと思っています。
大人があらかじめフレームを決めた予定調和型の
商品開発とはひと味違って、生徒がゼロから
自力で考え出す商品開発は、本物の主体性と
創造性を育む学びの機会を提供できると
思っています。

正式なリリースに先駆けて、これまで、
いくつかの学校で実験授業を重ねてきました。
このGW中には、動画も含めてほぼ完成した状態で
最後の実験授業を行いました。

その中で、生徒たちから出された企画は、
お金を使ったら財布についている液晶に残額と
予算が表示されるスマート財布。
野菜をもっと好きになってもらうために、
野菜を美味しく食べるレシピが表示され、
登録した「マイ農家」から農作物を直接購入
できるWEBサービスなど、オリジナリティ溢れる
魅力的な企画がいくつも提案されました。

中でも私が面白かったのは、大事なときに限って
傘を忘れてしまう、という日常の観察から、
傘つきのリュックを提案したチーム。
コンバーチブルの自動車みたいにワンタッチで
傘が出し入れできるリュックです。
プレゼンもうまく、中間発表では圧倒的な
ナンバーワンを獲得。しかし、購入意向、
推奨意向を聞いたところ、おもしろいけど、
ダサいから買いたくはない、との答え。
ここからがこのチームの真価の見せ所。
一流のデザイナーにデザインしてもらう、
とか、キャリーバッグにするなど、
いろいろなアイディアが出されますが、
どれも決め手に欠ける。
ようやくたどり着いた答えが、「ダサくても、
本当に必要としている人に使ってもらう」
例えば、カメラマンとか釣り人など。

そこから出てきたコピーが。
「思いっきり好きなことを、両手で。」
あきらめることのない骨太の探究力に
感服しました。

理念や理想、あるいは社会課題から入る従来の
クエストと比べると、「スモールスタート」は
少しことなる趣かもしれません。日常にこだわり、
モノにこだわり、売れるかどうかにこだわる。
しかし、そこからこそ見えてくるものがあります。

仏教の教えに、悟りに至る道として
「理入」と「業入」という考え方があります。
理論、理屈、知識から入る「理入」と
実践、行動、実行から入る「業入」です。

どちらがいいとか、悪いとかではありません。
しかし、今の世の中において、「業入」の要素が
やや不足しているように思います。
急速に進む情報化の中で、視野が広がりすぎて
行動に移せず立ち止まる若者たち。
自らの内側からわいてくる小さく原初的な衝動を
大切にしながら、そのエネルギーを膨らまし、
実践することで、昇華していく。

そんな学びを、全国の中高生に届けたいと
思っています。

教育と探求社
宮地勘司
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教育と探求社からのお知らせ
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(1) ティーチャーズ・イニシアティブ(TI)主催シンポジウム
『先生の意識が変わると社会になにが起こるのか?』 開催!

変化が激しい21世紀を生きるこどもたちを育てる、
先生のためのプログラム「ティーチャーズイニシアティブ」。
いよいよ今週末です。今回は豪華なゲストをお招きし、
参加者の皆様と社会の変化と共に、教員にどのような学びや
成長が必要となるのか語り合います。
▼日時・会場
6月16日(土)13:00~17:00 (開場 12:45)
千代田区立麹町中学校 ※調整中
(〒102-0093 東京都千代田区平河町2丁目5-1 )
▼ゲスト
工藤勇一校長先生(千代田区立麹町中学校)、
浅野大介氏 (経済産業省 大臣官房 政策審議室 企画官)
▼キーノートスピーチ
児美川孝一郎
(ティーチャーズ・イニシアティブ理事、法政大学教授)
▼当日の詳細ご確認・お申し込みはこちら
http://eventregist.com/e/20180616ti

(2) 21世紀ティーチャーズ プログラム3期を募集中!
TIでは、21世紀型スキルや新しい学び方を
習得していく「21世紀ティーチャーズプログラム」の
第3期生の参加者を募集しています。
たくさんの先生方のご参加をお待ちしております!
▼プログラム詳細はこちらから
https://goo.gl/6k4jvt
▼ご応募はこちらから【7/23(月)締切】
http://qq3q.biz/IaZD

(3)「クエストカップ2018全国大会」ダイジェスト動画公開!
去る2月24日、25日に開催した「クエストカップ2018全国大会」。
当日の熱気をギュッと凝縮したダイジェスト動画が完成しました!
当日のエネルギー溢れる様子を10分にまとめました。
参加された方も、参加出来なかった方も、ぜひご覧ください。
▼クエストカップ2018 全国大会 ダイジェスト

また、当日の様子をレポートした情報誌「クエストペーパー」
も発行し、全国のクエストエデュケーション導入校に配布いたします。
ご希望の方がいらっしゃいましたら、【info@eduq.jp】まで
ご連絡ください。

(4)「クエストエデュケーション」夏の教員研修会開催決定!
探求型の授業でのファシリテーションについての悩み、
また大学入試改革に向けてのクエストの活用方法などをテーマに
今年度は東京と大阪で教員研修会を開催します。
詳細は追って告知いたします。
《東京会場》
「どう変わる?大学入試~探究学習の実践とポートフォリオの必要性~」
▼日時・会場
8月4日(土)13:00~17:00(予定)※会場は現在調整中
▼ゲスト
オープニングスピーチ:東京学芸大学 森本康彦教授
事例発表:千代田区立麹町中学校 加藤智博 先生
広尾学園中学高等学校 木野雄介 先生
三浦学苑高等学校   野櫻慎二 先生
《大阪会場》
「探究学習に必要なファシリテーションスキル入門
~やらせるファシリから引き出すファシリへ~(仮」
▼日時・会場
8月16日(木)13:30~17:30
大阪工業大学 梅田キャンパス(大阪市北区茶屋町1番45号)

【研修会に関するお問い合わせ】
教育と探求社 学校グループ(tel:03-6674-1234  mail:sc@eduq.jp)



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