教育と探求社 EDUCA&QUEST | 「教育と探求」Vol.37 2014/8/12 “未来教育会議スタディツアー”

2014年08月12日

「教育と探求」Vol.37 2014/8/12 “未来教育会議スタディツアー”

おはようございます。
教育と探求社の宮地です。

先日、未来教育会議(http://miraikk.jp/)の
スタディツアーで、京都、山科にある一燈園
という学校を訪問しました。

日本一小さいこの私立学校は、
小・中・高、12年間の一貫教育。
にもかかわらず、全校生徒で百数十名という
小ささです。

校庭で遊ぶこどもたちは、確かに年齢も多様。
しかし、どの子も、私たち来訪者を見ると、
きちんとこちらに顔を向けて、気持ちよく
挨拶してくれます。

文部科学大臣から教育者として表彰されたことも
あるという相大二郎学園長のお話しは、もう80歳
に手が届くとは思えないほど凛とした迫力があり、
深く心にしみいるものでした。

「教育」ではなくて「拝育」。
こどもの光を拝んで育てる。
だからこどもが自ら学ぶ。

脳と手足を使って身につける「知識と技術」。
心と体を使って身につける「人間性と行動性」。
この両者を融合合致させる(知行合一)ことこそが
人間にとっては大変に困難なことであり、
だからこそ、非常に重要なことである。

その理念に基づき、一燈園では、教室やトイレの
掃除はもとより、農作業や近隣のお年寄りの世話、
山林の整備、給食づくりなどに、こどもたちが
自ら汗を流して取り組む「作務」という時間が
カリキュラムの中に組み込まれています。

その中でも壮絶なのは、年頭の修学旅行で行う
「行願」というプログラムです。

寒風吹きすさぶ中、こどもたちは、鉢巻きに作務衣、
草履という出で立ちで、バケツと掃除道具を持って、
見知らぬ街の見知らぬ家を一軒一軒訪問し、
トイレを掃除させてくれるように頼むといいます。

五軒、十軒と断られ続け、寒さと辛さで挫折しそう
になり、ようやくひとりの主が受け入れてくれた時、
生徒たちはその家のトイレに飛んでいき、白い便器を
必死に磨きながら
「あれほどイヤでしょうがなかったトイレ掃除が、
なんでこんなにもうれしいんだ。自分はどこか
おかしいんじゃないか」
と新たな自分を発見するといいます。

ある意味、宗教的ともいえる一燈園の教育。
しかし創始者はこう語っています。
「一燈園は宗教ではない。生活そのものである。
そして、その生活とは、自然にかなった生活。
自然に生かされて、感謝して生きる生活である」

一燈園は、勉強が出来る生徒もいれば、
あまり勉強が得意でない生徒もいるといいます。
多様な生徒たちが、相互に信頼しながら
学力差も、学年も越えて共に学び合い、
その進路も、超難関校から、専門学校、就職と実に多様です。

「ダイバーシティ」「生きる力」「21世紀スキル」
今日、社会で必要とされる要素は、実は百年を超える
伝統校の中に、ひとつの根源的な答えがあると感じました。

教育と探求社
宮地勘司

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教育と探求社からのお知らせ
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クエストエデュケーションとはどんなプログラムなのか、
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クエストエデュケーション体験会担当宛(info@eduq.jp/ 03-6674-1234)
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<京都>
日時:10月31日(金)16:00~17:30
会場:オムロン株式会社 本社
(京都市下京区塩小路通堀川東入)

<福岡>
日時:10月4日(土)14:00~16:00
会場:アクロス福岡
(福岡市中央区天神1丁目1番1号)



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