クエストエデュケーションは、実在の企業や先人を題材に「生きる力」を育む学習プログラムです。
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「教育と探求」Vol.18 2013/1/8”経団連『教育支援フォーラム』事例報告”

新年あけましておめでとうございます。
教育と探求社の宮地です。

年末に、ある1本の映画を見ました。
それは「祈り」というタイトルで、
筑波大学名誉教授の村上和雄博士が
心と遺伝子の関係を解き明かしていくプロセスを描いた
ノンフィクション作品です。
「笑うこと」や「感動すること」「祈ること」が
遺伝子のスイッチをオンにして人間の潜在力を発揮させる。
そのメカニズムが今まさに、科学の言葉で
説明されようとしているというものでした。

専門的なことは脇に置くとしても、
このことが伝えるメッセージの意味はとても深く
大きいものだと感じます。

今、社会には難問が山積しています。
環境問題、デフレ、原発、領土問題、いじめ――。
22世紀へと続く道は険しく、どこにも「正解」は見あたりません。

「もっと早く」「無駄なく」「損をしないように」
考え抜いて築き上げた社会システムがいたる所で制度疲労を起こし、
これまでのようなやり方ではこれ以上先には進めない、
そう感じる人が増えてきているのではないでしょうか。

この難局を乗り切るためには「心」を使うことが必要だ。
映画は、そう私たちに伝えてくれているような気がします。

「心」は無限のエネルギーの源です。
喜びは分かち合うことでどんどん増えていきます。
フェイスブックはその偉大なる実験場です。

批判し、裁き、攻撃するのではなく、
笑うことで、信じることで、自ら動くことで、
未来は変えられる。
そんな風に生きる人が一人でも増えたら
いいなと思います。

自らの生まれた意味を見つけ、
その可能性を最大限に花開かせて
生きていく人を一人でも増やしたい。

そのために私たちは、今年も精一杯走り抜けます。
2013年も教育と探求社をどうぞよろしくお願いします。

教育と探求社
宮地勘司

—-【目 次】————————————————–

1.教育と探求社からのお知らせ
2.QUEST DAYS~ある学校の授業風景~

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1.教育と探求社からのお知らせ
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(1)「クエストカップ2013」 全国大会の参観者申し込み開始!

全国約一万人の中高生が、日頃の探求の成果を
社会に向けて発信する「クエストカップ2013」。

今年も法政大学市ヶ谷キャンパスの
大ホールをメイン会場にして
全国大会を実施します。

一般の方の参観は下記サイトからお申込みいただけます。

◆詳細・お申し込みはこちらから
http://www.wazoo.jp/open/questcup2013/ (応募フォーム)
http://questcup.jp/2013/index.html (公式HP)

(2)「第2回コーポレートアクセスミーティング」開催!

去る12月20日(木)日本経済新聞社東京本社にて
「第2回コーポレートアクセスミーティング」が行われました。

このミーティングは、今年2月に開催される
「クエストカップ2013」に向けて、協賛企業のみなさんが
出場作品を選出するための審査ガイダンスを行うのが目的です。

当日はクレディセゾン、スカパーJSAT、大和ハウス、テーブルマーク、
日本経済新聞社、日本コカ・コーラの全社21名の方々が参加し、
実際に生徒の作品を審査しながら、視点や基準の確認を行いました。

◆当日の様子はこちらから

http://eduq.jp/news/archives/4136

(3)経団連「教育支援フォーラム」開催

去る12月14日(金)、経団連会館で
「教育支援フォーラム」が開催されました。

一橋大学の米倉教授の基調講演にはじまり、
教育界に新風を吹き込むベンチャー企業やNPOの代表が
社会と教育現場の連携について熱く語りました。

代表の宮地も登壇し、「クエストエデュケーション」の事例紹介と
「市民力」を育む教育の力についてお話をさせていただきました。

◆当日の様子はこちらから

http://eduq.jp/news/archives/4174

(4)「生徒が輝く体験学習」~先生のための勉強会~
のご案内

教育と探求社では、全国の学校へお伺いし、
無料で先生のための勉強会を開催しています。

「キャリア教育に関心がある」、
「生徒のためになる面白い授業を行いたい」等、
ご要望をお聞かせ下さい。
目的に沿った勉強会をご提供いたします。

◆詳細・お申し込みはこちらから

http://eduq.jp/seminar/index.html

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3.QUEST DAYS~ある学校の授業風景~
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このコーナーでは、ある高校でクエストに取り組む現場の教師が、
生徒と共に日々奮闘する姿をエッセイ風に書き綴っていきます。

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11月30日「チームの試練(後編)」

これまですべてを仕切ってきたA子不在の中、
B子とC子は二人だけで発表することができた。
ピンチを乗り越え、自信をつけることはできた。

しかし、「三人で協力して企画を作る」という
最も重要な問題は何も解決していない。

一番ネックになっていたのは
A子のチームメイトに対する厳しさだった。

自分と同じレベルのことを要求するあまり
それが出来ないB子とC子に対して、つい苛立ってしまう。
その苛立ちが一方的な指示を出す結果となり、
ますますギクシャクとした関係を作っていた。

「協力する」ということが、仲間の力を信じて任せることで
あることを理解しなければ、A子はますます孤立してしまう。

それをどのように伝えたら彼女の心に届くだろうか。

A子の家に電話をかけると決めたものの、
まったく方針は決まっていなかった。
ただひとつ、はっきりとしていたことは
彼女が今どんな気持ちでいるのか知りたい
ということだった。

電話をすると留守番電話になってしまったが、
すぐにA子から電話がかかってきた。

発表が滞りなく終わったことを伝えると、
「企業の方からどんなコメントをもらいましたか」
という期待に満ちたA子の言葉が返ってきた。

「やっぱり、そうか」――。
こんな状況になったにもかかわらず
二人に迷惑を掛けてしまったことよりも、
自分のことに意識が向いてしまうA子。
予想はしていたが、とても悲しい気持ちになった。

A子に今足りない「二人への感謝の気持ち」と
「協力することの意味」をどのように話したら伝わるだろう。
いくら考えても説教じみた言葉しか見つからず、
とても彼女の心に響きそうもなかった。

結局、B子とC子がいかに頑張ってくれたか話し、
悶々とした気持ちのまま電話を切った。

三日後、A子からメールが届いた。

「金曜日の発表会は、行こうと思えば行けたと思う。
でも結局“行かない”ことを選びました。
とても後悔しています。

先生と電話で話し、クラスメイトからも
二人の発表会での様子を聞いて、気付いたことがありました。
それは去年の悔しさをどうしても晴らしたくて
自分一人で勝手に進めてしまっていたこと、
勝手に決めたことを一方的に指示していたことです。

本当に最低なリーダーでした。
二人は楽しくなかっただろうな、とすごく反省しました。
私たちのチームには、チーム力なんて無いに等しかったです。

だから、今日二人に『校内発表会で頑張ってくれてありがとう』
という気持ちと、『今まで押し付けてばかりでごめんね』
という気持ち、『これからは楽しくやろうね』という気持ちを
伝えてきました。

これからは三人で力を合わせて
楽しくやっていきたいと思っています。
私にとってのゴールは全国大会に出ることではなく、
三人で協力して企画を作ることだとわかったから。

今回休んだことで、やっと今までの自分のしてきたことに
気づけたのだと思います。
これからは三人四脚で頑張るので、よろしくお願いします」

B子とC子に助けられたことで、A子の頑なな気持ちは溶けた。
何が一番大切なことだったのか、A子は気づくことができた。

二週間後、授業で話し合いをするA子の姿は
ほんの少し二人と距離が近づいているように見えた。


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