クエストエデュケーションは、実在の企業や先人を題材に「生きる力」を育む学習プログラムです。
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「教育と探求」Vol.5 2011/11/22

 

前号でも告知したとおり教育と探求社では、この度Twitterを始めました。
( http://twitter.com/eduqpress
キャリア教育など学びに関する情報やイベントのお知らせなど
タイムリーにお届けしていきますので、ご興味のある方は是非
フォローしてください。

今後も、読者の皆さんにとってより良き情報と、どこでも味わえないような
刺激を発信し続けますので、奇譚のないご意見・ご感想を頂けたら幸いです。

なお、購読を希望されない方は、大変お手数ですが、
末尾のURLから配信の解除をお願いいたします。

—-【目 次】 ————————————————–

1.教育と探求社からのお知らせ
2.クエスト実践事例紹介 [渋谷教育学園渋谷中学・高等学校(東京)]
3.QUEST DAYS~ある学校の授業風景~

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1.教育と探求社からのお知らせ
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(1)「クエストカップ2012」の公式HPがオープンしました!
http://www.questcup.jp/2012/index.html

「クエストカップ」とは、教育と探求社が提供する教育プログラム
「クエストエデュケーションプログラム」に取り組む全国約一万人の中高生が、
日頃の探求の成果を社会に向けて発信する場です。
中高生の輝く姿を、是非多くの方々にご覧いただけたらと思います。

なお、一般の方の参観は1月から公式HPにて受付を開始いたします。

(2)「クエストエデュケーションプログラム」体験会および説明会のご案内

“生徒が輝く探求型キャリア教育”をコンセプトにした弊社の教育プログラム、
「クエストエデュケーションプログラム」説明会および体験会を
下記の日程で実施致します。

説明会では本プログラムの概要を動画やワークブックを使って
わかりやすく紹介すると共に、実践事例についてお話いたします。
また、体験会では、上記内容に加えて、さらに、本プログラムの
エッセンスを先生方にも実際に体験していただきます。

ひとりでも多くの教育関係者の方に参加していただき、日々の授業運営や
教育活動の参考にして頂けたら幸いです。

【説明会】 ※参加無料です
日 時: 平成23年11月 30日(水)18:00~19:30
会 場: TKP神田ビジネスセンター http://kanda-kc.net/access/index.shtml

(東京都千代田区神田美土代町3-2神田アベビル8階)
【体験会】 ※参加無料です
日 時: 平成23年12月10日(土)13:00~17:00
会 場: アットビジネスセンター神田駅前
http://abc-kaigishitsu.com/kanda/access.html
(東京都千代田区鍛治町2-7-2神田駅前ビル3階)

参加ご希望の方は下記URLにて必要事項をご記入の上、お申し込み下さい。
◆お申し込みはこちらから⇒ http://goo.gl/UgueP

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2.クエスト実践事例紹介 [渋谷教育学園渋谷中学・高等学校(東京)]
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このコーナーでは、「クエストエデュケーションプログラム」を導入している
学校の実際の授業の様子や、ご担当の先生のインタビューを紹介します。

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今回は、2003年度クエスト導入以来、クエストカップ全国大会
において、何度も企業賞を受賞し、2007年度には中学生ながら見事、
グランプリに輝いた、渋谷教育学園渋谷中学校です。

渋谷駅から徒歩7分という場所に、地上9階、地下1階という
都市工学の先端技術が駆使された校舎を構える渋谷教育学園渋谷中学・
高等学校は、「自調自考の力を伸ばす」「国際人としての資質を養う」
「高い倫理感を育てる」という教育理念を掲げた、中高一貫の共学校です。

その中でもクエストは「自調自考の力を伸ばす」上で、
中学3年時における欠かせないプログラムとなっているそうです。
また、グループワークやプレゼンは折に触れて普段からさせているため、
生徒たちは教員側が特に促さずとも、毎年楽しんで取り組んでいます。

この授業に取り組んでいるのは、中学3年生約200名の生徒たちで、
国語(表現)、道徳、LHRの3教科にわたって行なっているとのこと。

特に、国語の時間では「情報を集め、分析し、その結果や成果を発信する」
という力を養うことを主眼に、スピーチやディベートなどを取り入れながら
授業を行っており、その一環としてクエストを組み込んでいます。

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先生インタビュー 【渋谷教育学園渋谷中学・高等学校 田中 理枝子先生】

Q. クエストを授業に導入するようになって、生徒たちにとって
どのような変化があったと感じていますか?

A. まずは「社会」や「仕事」に直結するという体験が皆無に近い
中学生の彼らにとって、そういったものが良い意味で
身近に感じられるようになったのではないかと思います。

以下は、実際に生徒が言っていたことです。

「毎日スーツを着て出かけ、疲れた様子で帰ってくるサラリーマンの父を見て、
『つまらなそうだな』としか思わなかったけれど、そういう父のような普通のサラ
リーマンも、実はドキドキワクワクするようなことを会社でやっているということが
分かって、父をはじめとするすべての大人たちに対する見る目が変わりました」

「将来、自分は普通に大学を出て、企業で会社員として働くのかな、つまらなそ
うだな…と思っていたけれど、そういう考えは間違っていたんだなということがわ
かりました。逆に、早く企業で働きたいと思うようになりました」

「企業で働くって素敵なことだな、と思いました」

彼らが実際に企業で働くのは10年くらい先になると思いますが、
そういう意識の変化は彼らにとって非常に意義のあることだと思います。

また、学校という閉じられた社会の中で外部の方々と接することが、
生徒たちにとって大変よい刺激になっていると感じています。

生徒たちは企業から出されたミッションに対して、最初はかなり戸惑いますが、
実際に協力企業の方々や教育と探求社の方々が来校されて
色々とアドバイスを頂いたりしているうちに、段々と盛り上がってきたような
感じがします。

最後の方は、放課後遅くまで残って、プレゼンに向けての準備にいそしむチー
ムも多く、生徒たちもかなり真剣に取り組んでいました。

Q. 周りの先生たちからは、どのような反応・変化がありましたか?

A. 本校は進学校ということもあり、「このようなことをやる意味があるのか」
という声も最初は聞こえていました。
しかし、社会的にも「キャリア教育」の重要性が説かれている昨今、
「企業探求」の意義を感じる教員も年々増えているように見受けられます。

もちろん、生徒たちが生き生きと取り組んでいる姿や、プレゼンの盛り上がりを
目の当たりにして、理屈ではなく「このプログラムはなかなか素晴らしい」
と感じた教員もかなり多いと思います。

不思議なことに、このプログラムを通して「今自分たちが勉強していることも、
教科に関わらず、どこかで社会とつながっていくのかもしれない」
という感覚を持つ生徒も多いようなので、そういう生徒の姿を見て
「進学校こそ、このプラグラムに取り組むことが大切なのかもしれないですね」
というような話を教員同士でしたこともありました。

Q. 授業を行う上で、先生が工夫していることはありますか?

A. 昨年度は、生徒たちに第一希望と第二希望の企業への「志望理由書」
を書かせ、それを教員が見て、一人ひとりの生徒に「採用通知」と
場合によっては「不採用通知」を渡しました。

人生初めての経験(当たり前ですが)に、生徒たちはかなり興奮していました。
このようにして、少し遊びの要素も取り入れて、雰囲気を盛り上げるよう
工夫をしてみました。

また、プログラムの前半は道徳やロングホームルームの時間を使って、
教科に関わらず、生徒たちのことを最もよく知っている中3の教員全員が、
数チームずつを担当する、という形で関わっていきました。

もちろん、口出しは最低限にとどめてファシリテイターに徹するように
していましたが、普段から教科以外でも生徒たちと深く関わっている教員が
担当をしていたので、最低限ではあるけれど適切なアドバイスが
できたのではないかと思っています。

そしてプログラムの後半では、国語(表現)の時間を多く使い、国語科の教員が
最終仕上げのプレゼンに向けて、専門的なアドバイスをするようにしました。

Q. クエスト以外の、御校独自で行なっている取り組みはありますか?

A. 本校は「自調自考」を根本理念としてすべての行事に取り組んでいます。
中学1年生から高校2年生まで、毎年秋に宿泊研修を行っておりますが
(但し、中学1年生のみ日帰りの鎌倉研修)、そのときも研修先の研究テーマを
自分で決めさせ、それに基づいて生徒たち自らに行程表を作らせております。

さらに、研修後も必ず事後学習として研修レポートを提出させたり、
プレゼン大会などを行ったりしております。
また、「自調自考」学習の集大成として、「自調自考論文」というものを
高校2年時に全員提出させておりますが、そのときも論文のテーマ選びから
すべて生徒たちに考えさせています。

本校では、そういった「自調自考」学習の一環としてクエストを位置づけておりま
す。このプログラムは、企業からミッションを与えられる、という形を取っていま
すが、そのミッションを解決するためには、やはり、「自調自考」の精神なくして
はありえません。

また、クエストエデュケーションプログラムは、本校のプログラムの中でも
教員以外の大人の方々と直に接することができる、異色のプログラムのため、
生徒たちにとっても本当に良い刺激になっていると思います。

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3.QUEST DAYS~ある学校の授業風景~
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このコーナーでは、ある高校でクエストに取り組む現場の教師が、
生徒と共に日々奮闘する姿をエッセイ風に書き綴っていきます。

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11月10日「悶々とした日々」

クエスト授業も残すところ、あと1ヶ月ほどで終了する。
生徒たちは、企業に提出するための資料作りの追い込みを迎えているが
一向にペースが上がらない。

彼女たちはさまざまな問題を抱えていた。
と、同時に、それは教師としての私自身の問題でもあるのだ。

例えば、チームワークが取れていないことがそうだ。
自分の意見が言えず、取り残されている生徒。
指示をされないと、何をしたらよいか分からずただ黙って見ている生徒。
ふざけて話合いに参加しない生徒。
逆に、一人だけで頑張って孤立する生徒。

こういった生徒たちを目の前にして
教師としてどのように対応すべきか、という問題。

それから、生徒たちの思考が停止したとき発する
「どう考えたらよいか分からない」
「難しいから、無理」
という言葉に対して、どう接したらよいか。

クエストの授業に限らず、学校内では
ごく当たり前のように目にする光景である。
こんなとき教師は、怠けている生徒に対しては叱り、
取り残された生徒や、黙って見ている生徒がいれば
細かい指示を出すだろう。

そして、チームワークが取れていないことに対して
具体的な役割を与えることで、その生徒のレベルに合わせて
達成感が得られるような配慮をする。

わからないことがあれば直接答えを教えたり、
アドバイスするのも教師として当然の仕事である。

また、授業がきっかけで不登校になる可能性があると判断すれば、
未然に防ぐために細心の注意を払い
個別のフォローに取り組むことも暗黙の了解となっている。

でも、本当にそれで良いのだろうか?

そんな疑問を、クエスト授業を始めてから
考えるようになった。

企業から出されたミッションに答えることを通して
チームワークの構築も、自分のやるべき役割も
問題にぶつかったときに乗り越えるための術を模索することも
自らが気づき、試行錯誤しながら、頭ではなく身体で覚えていくことが
大事だと思うようになった。

また、半年もしないうちに大学を休学する卒業生を見るうちに
些細なことで簡単に諦めてしまうのではなく、
どんな困難も乗り越えてゆける逞しい心を身に付けて
卒業していって欲しい、という気持ちが芽生え始めた。

そして何よりも、成長の裏には目に見えない苦しみや、
結果の出ないもどかしさが社会に出れば沢山ある、ということを
このプログラムを通じて彼女たちに気づかせたくなったのだ。

そんな背景もあって、この数週間は必要以上に言葉を掛けず、
ここはどうしても、というときだけさりげなく感じたことを、
ありのまま伝えるように心がけた。

残された時間内で作品を本当に仕上げることが出来るか、という不安と
チームが抱えるさまざまな問題に、彼女たちが向き合ってくれるか
というもどかしさと、色々な感情が交錯するなか、悶々と過ごした
数週間だった。

校内発表会まで、あと1ヶ月。
大きな成長と呼べるものは未だ見えないが、
それでも、彼女たちが見せてくれた
小さな変化を信じてあげたいと、心から思う。

彼女たちが授業の中で見せてくれた「壁を超える瞬間」と、
その小さな積み重ねの中には、
彼女たちを成長に導く確かな何かがあったと確信できるからだ。

ミッションが出されてから2ヶ月余り、方向性が定まらず
どのチームよりも出遅れていた森永チーム。

ミッションのキーワードとなる「きらめき」をどう解釈するか
生徒や先生に聞いて回るうちに、ますますわからなくなって
悩む姿を何度も目にした。

「森永チームは、どんな感じ?」

「まったく方向性が見えないです、どうしたらいいでしょうか…」

「うーん…。もう少し考えてみようか?」

そんな進展のないやり取りを何度となく繰り返してきたけれど
先週の授業で、ようやく自分たちで突破口をみつけた。

それは、全国の小中学校で「授業」という媒体を通して
森永のキャンペーンを行おうという案だ。

森永のブランドイメージを、子どもたちの柔軟な発想力で変革するとともに、
子どもたち自身の創造性や道徳観をも自然と育てられるような授業プランと
それを提供するための具体的な仕組みを考え始めたのだ。

これまでの学校の授業や行事で自分たちが感じてきた「やらされ感」を
払拭したいという思いや、それとは逆に、小学校時代の道徳の授業で
身をもって体験した「物事の善し悪しをじっくり考える時間の大切さ」の実感が、
その下地にあったようだ。

自分たちが考えた授業が、全国の小中学校で「キラメク」瞬間をもたらすことを
夢見て、ようやく一歩前に進み出したのである。

また、他のチームでも、じっと黙って見ていた生徒のポツリと発した一言が
企画をレベルアップさせるきっかけをつくることもあったし、
周りのメンバーが協力してくれず、なかなか成果が出せずにいた生徒が
そんな状況にもめげずに、密かに休日を使って、街を歩いたり、
大人にインタビューするなどして、
ヒントになる情報をチームに持ち帰ってきたりしたこともあった。

山あり谷あり、の繰り返しながらも
それでも一歩ずつ、その子なりに考え
行動をおこそうと模索しているのだと感じた。

これまで、必要以上にフォローしたり、先回りして声を掛けたりしたことが
如何に彼女たちを「偏見」というフィルターで見ているかを物語っている。

そんなことをしなくても、彼女たちの心の中には必ず
「このままではいけない」「役に立ちたい」という気持ちがあり、
ほんの小さなきっかけさえあれば、
それが現実の行動に現れることがあるということに気づかなければならない。

平凡な日常の中で、見落としてしまいそうなぐらい小さな変化を
彼女たちはしっかりと積み重ねてきたことを絶対に忘れてはいけないな、
と反省した一日となった。

◆過去の記事はこちらから⇒ http://goo.gl/Grd6M

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◎「クエストエデュケーションプログラム」ムービーサイト
http://questmovie.jp/

◎「クエスト企業探求コース」協力企業ミーティングの様子
http://eduq-news.com/archives/568

◎過去のバックナンバー
http://eduq.jp/acmailer/backnumber.cgi

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