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teacher's voice


導入学年 (企業探究コース)高校2年生
授業科目 総合学習の時間
授業時間数 16時間
導入年数 2年目(2012年~)
www.roka-h.metro.tokyo.jp/

Q. 6クラス239名の生徒たちを一斉に授業を行うために
どのような工夫をされているのでしょうか?

A. (高柳) 関わる教員が、多くの生徒たちを見渡せる環境を整えるために
考え出したことがふたつあります。
ひとつは、クラス毎ではなく、企業毎に教室を分けて教員を配置すること
もうひとつは、各教室にグループリーダー役の生徒を配置し、
その生徒が授業進行することです。

本校では総合学習の時間を使って実施しているため、
2年生の担任と総合担当の教員の12名体制で授業を行います。
毎年担当が変わるので、だれがやってもスムーズに
授業進行できるような仕組みを作る必要がありました。

クエストは授業進行だけでなく、各グループの話し合いの進捗状況の把握、
それに合わせた適切なアドバイスもしなければなりませんから
6企業分のミッションをひとりの担任がすべて把握するとなると
負担が当然大きくなっていくわけで、それを何とかしたかった。

(山田)それに加えて、生徒たちの中だるみも気になっていました。
いつも一緒に過ごすクラスメイトしかいない場合は
話し合いが停滞すると集中力が切れて、ついダラダラしてしまう。
同じミッションに取り組むチームがそばにいない状況では
“競い合う”意識が薄れ、結果、中だるみにもつながったのではないかなと思います。

そんな彼らの様子を見ていて、「時間を削ったほうがよいのでは?」
と考えたこともありましたが、それって後ろ向きな考えだなと。
一年目はわからないことだらけで、とにかくやるので精一杯でしたが
やればやるほど、生徒たちに「この授業面白いな」って思ってもらいたい
という気持ちが高まって。
だから今年は、去年の反省点を徹底的に洗い出し、高柳先生と
とことん話し合ってこのような体制を作りました。

(高柳)クラス毎ではなく、企業毎に教室を分けた結果
教員たちは、ただ「頑張れ!」と応援しかできなかったところから
担当する企業の研究をして的確なアドバイスができるまで
心の余裕が持てるようになりました。
一方、生徒たちの方も同じミッションに取り組むチームがつねに同じ教室にいるので、
適度な緊張感の中でグループワークに取り組むことができるようになりました。
ほかのチームが自分たちより進んでいると、やっぱり焦るみたいで(笑)
“中だるみ問題”を解消することができました。

また、本来教員が担当する授業進行役を“グループリーダー”
と呼ばれる生徒たちに任せることで、教員が全体の様子を見渡せるゆとりが生まれました。
グループリーダーとチームリーダーには毎週木曜に集まってもらい、
授業進行の台本とともに、授業内容のガイダンスを行います。
(写真参照)

彼らには、この台本に沿って全員がスムーズにグループワークを行えるような
環境を作ってもらいました。
そのため、自分が担当する教室の生徒たちにしっかり説明できるよう
当日の段取りや、やるべきことを徹底的に頭に叩き込まなければならず、
自然と責任感が生まれるわけです。
グループリーダーとチームリーダーがほかの生徒たちに説明してくれたおかげで、
われわれ教員は今日の授業でどのチームを重点的に見ればよいか作戦が立てられ、
生徒たちへのサポート体制がより強化できるようになりました。

(山田)それから、授業の工夫としてもうひとつ取り組んでいることがあります。
短時間で生徒たちのアウトプットを出せるようにするために
理解度に合わせた学校独自のワークシートや配布資料を作ることです。

本校では16時間しか授業時間を確保できないため、6クラスすべて
同じ足並みに揃える必要がありました。
そこで考えたのが、このようなワークシートや配布資料を作ることでした。

ワークシートに関しては、クエストのワークブック(教材)の中にあるものを加工して、
チームで書きやすいようA3用紙に拡大し、2枚で収まるように整理したものを使いました。
(写真参照)

それから、生徒たちと先生方が全チームの進行状況を把握できるようにするために
企画内容とその理由を一覧化したものを配布しました。
(写真参照)

2枚にまとめられた大きなワークシートを使うことで
全員がひとつの作業に参加しやすくなり、
何を埋めなければならないか目に見えてわかるので、締め切りに合わせて
ひとつの形にまとめるということが去年よりもスムーズにできるようになりました。
配布資料に関しては、自分と同じミッションに取り組むほかのチームが
どのようなことを考えているのか一覧で見ることができるので、
これもまた適度な緊張感と“ひとつの形に仕上げる”意識づけができたと思います。
一方、教員たちにとっては自分の担当する企業だけでなく、全企業分の進捗状況が
つねに把握できたので、どの企業のどのチームをフォローする必要があるか
教員同士の協力体制を高めることができたのがよかったところですね。

Q. 生徒たちには何度か発表の機会が与えられているようですが、
どのようなことを意識して行っているのでしょうか?

A. (高柳)“全員が主役になれる舞台を作ること”と
“全員でクラス代表を応援できる雰囲気を作ること”を意識して
発表会の場を作りました。

今年は1月にクラス内プレゼンテーション、3月の終業式前日に
「クラス代表プレゼンテーション大会」を行います。
「クラス代表プレゼンテーション大会」で全員投票による「最優秀賞」と
教員投票による「企画賞」を決定します。
そして、選ばれたチームは翌日の終業式で賞状とトロフィーが
校長から贈られることになっています。

“全員が主役になれる舞台”というのが、一月に行われる
クラス内プレゼンテーションの位置づけですが、
生徒全員で公平に代表チームを決めるのがポイントです。
つまり、“個人審査⇒チーム審査⇒クラス代表決定”というように段階的に選出していくわけです。
(写真参照)


なぜ、そのような段階を踏ませるかというと、
選ばれたチームの生徒にもそうでなかった生徒にも
「クラスのみんなから選ばれた代表」「自分たちで選んだ代表」
という意識を芽生えさせるためです。
クラス代表に選ばれたチームは“みんなから選ばれた”ということが
大きなモチベーションになって3月の大会に向けて真剣に取り組むし、
選ばれなかったチームも「自分たちがクラスのみんなからどのような評価を受けたのか」
目に見えてはっきりとわかるので、真剣に発表します。

クラス代表に選ばれなかった生徒たちが
「あー、あと一点でクラス代表に選ばれたんだろうな。惜しかった~!」
と、達成感に満ち溢れた表情をしながらチームメイトと話していて。
どんな結果であっても、クラス全員が一様に達成感を味わえるって、素晴らしいなと感じました。

(山田)どの発表を見ても「決して安易な気持ちで考えられた企画じゃないな」
ということを感じましたよね。

(高柳)ちょっと話が逸れますが、今回の全国大会に出場したチームは
実はクラス代表に選ばれなかったチームなんです。
本当は作品審査にエントリーしない予定だったのに、
たまたま私がこの作品を見ていて「この作品、すごくいいな」
と感じるものがあって、急遽エントリーすることにしました。
それが思わぬ形で全国大会に出場できて、彼女たちの努力が報われて。
直前で作品を出すことを判断して本当によかったなと思っています。

(山田)彼女たちには最後まであきらめない粘り強さがあったからだと感じています。
それは全チームの中でもずば抜けて優れていました。

ミッションが与えられてから作品提出まで
彼らだけはずーっと同じペースで話し合いをしていて、
全国大会出場が決まってからも、その粘り強さは更に発揮しましたね。
本番まで3週間だというのに、校内でアンケートを改めて取り始めたり、
修学旅行先の沖縄でも、プレゼン用の素材を集めたり。
毎朝7:30~8:30まで自主練習をしたいと申し出てきたときは驚きましたね。
平日のみならず土日も練習しに来ていましたから。
僕はただ、そばで見守っているだけしかできませんでしたが、
彼らが真っ直ぐに、ひとつの目標に向かって取り組む姿を見ていて
「ひとつのことに夢中になれるって、素晴らしいな。この時間を大事にしてあげたい」
と、心の底から思いました。
だから、休日返上して彼らの練習に付き合うことは全く苦ではありませんでしたね。

クエストカップ(全国大会)では残念ながら企業賞を受賞することはできませんでしたが、
校内での「代表プレゼンテーション大会」でさらになにかできるのではないか、と考えています。
代表チームももちろんですが、クエストカップに出場したチームも含め、
最高の舞台を作ってあげたいですね。
今年をどのような形で締めくくることができるのか、今からとても楽しみです。


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