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teacher's voice

今回訪問したのは、先日7月23日(月)に早くも今年のプログラムを終え、
校内発表会を行なった兵庫県尼崎市にある百合学院高等学校です。

同校は「純潔と愛徳」を校訓としたカトリック系の女子校で、
品位ある人格を育成するとともに、生徒一人ひとりの可能性を伸ばし、
世界で活躍する女性を育成することを目標としています。

クエストの授業に取り組んでいるのは自己探究(IE)コースに所属する
高校2年生の計40名。

このコースでは自分を深く知ることによって最も適した学部・学科を見つけ、
希望の大学への進学を目指すことを主軸にしており、
そのカリキュラムに組み込まれているクエストの授業は
地元の幼稚園や病院、旅行会社などでインターン体験をするための
事前学習として行なわれています。

毎年、夏の4日間で集中的に行なうクエストの授業は今年で10年目。
校内発表会を終えたばかりの池本和歌子先生と谷内圭介先生のお二人に
お話をうかがってきました。

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先生インタビュー 【百合学院中学校・高等学校 池本 和歌子先生・谷内 圭介先生】

Q.御校では、担任のおふたり以外にも授業をサポートされている先生方が
何名もいらっしゃいましたが、どういった役割分担で運営されているのですか?

A.谷内:私たち2年生の担任が授業を進め、サポートに入る先生たちは
ブレインストーミングやプレゼンテーションの準備を行なう際の
ファシリテイターとして手伝っています。
この先生たちは現高校1年生の担任で、
来年への準備も兼ねて積極的に関わってくれています。

池本:私たちふたりだけでは目が行き届かないところもあるので、
非常に助かっていますね。
いろんな先生方に入ってもらうことによって生徒へのちょっとした声掛けもでき、
偏りなく見ることができています。
彼女たちの学ぼうとする意欲に対して、きめ細やかなサポートができていると思います。

Q.4日間でこのプログラムを行なうので、生徒たちにとって
非常に集中力が要求されると思うのですが、今年の生徒たちは
どんな反応を示していましたか?

A.池本:彼女たちは入学したときから全国大会に行く直前の
先輩たちの壮行会を見てきているので、この形式の授業自体には
抵抗を感じるよりもむしろ楽しみにしている生徒のほうが多いです。

谷内:中学から入学した生徒たちは、壮行会を既に4回も見ていることになります。

池本:そんな背景もあって、校内ではこの授業をやることがすっかり定着しており、
みんな素直に取り組んでくれているのですが、見るのと実際にやってみるのとでは
全然違うことを痛感したようです。
授業の途中で、「こんな大変なことを先輩たちは4日間でやってきて、すごい!」
といっている生徒が結構いました。

谷内:ずっと先輩の背中を見てきているので、今年の生徒たちもほぼ全員が
「東京に行くぞ!」と気合を入れて取り組んでいたのではないかな(笑)

Q.これまで歴代の生徒たちを見てきた中で、全国大会に出場するチームと
そうでないチームの違いはありますか?

A.池本:企業についてとことん調べ尽くし、それでもあきらめないで
「まだ何かあるんじゃないか」と探し続けるチームが
結果的に全国大会へ出場しているように感じます。

これまでの実績を振り返ってみると、校内選考会で最優秀賞を取ったチームが
全国大会に出場するのは実際半々というところです。
その理由は、プログラムが終わったあともあきらめず、
最後のギリギリまで探求し続けたからだと思います。

実際、以前全国大会に出場したチームも、全チームの中で
一番準備が出来ないまま発表会に臨み、悔しい思いをして終わりましたが、
その悔しさをバネに見事、全国大会への切符をつかみました。
今年の生徒たちにとっても、この実績は励みになると思うので、
授業の最後でしっかりと伝えてあります。

Q.この授業を行なうにあたって、先生方はどのようなことを心がけていましたか?

A.池本:生徒たちの意識を整える意味で、ふたつのことをやっていました。
ひとつは、クエストを始める前に何度も
「仕事というのは知らない人と一緒に何かひとつのことを仕上げることだから、
だれとでも、どんな状況においても、同じ目的に向かって取り組むことなんだよ」
ということを話してきたことです。

谷内:普段あまりしゃべらないような生徒同士が
自然と関われるようになるために、ホームルームのグループワークで
チームを何度もシャッフルして慣れさせたり、
本番のチーム分けも生徒たちの希望には沿いつつも、
これをきっかけに新たな交友関係が広がるようなチーム編成にしました。

池本:それともうひとつは、私たち教師自身が
普段と違う雰囲気を作るような工夫をしました。
例えば、いつもよりもかっちりとしたスーツで授業に入り、
企業にインターンしているという雰囲気を醸し出したり、
いつもとは違う話し方で接することで
「今日は先生ではなく、企業の先輩だよ」
というモードで緊張感を維持できるようにしました。

もちろん、そういう表面的なことだけではなく、
私たちがいつも以上にテンションをあげて関わることによって、
生徒たちの気持ちを盛り上げられるようにも心がけました。

Q.クエストの授業を終えてみて、どんなところで「やってよかったな」と感じましたか?

A.谷内:普段あまりしゃべったことのない生徒同士がグループワークを通して、
その子の新しい一面に気づけたことが大きいなと感じました。

それは私たち教師にとっても同じことがいえるのですが、
普段の授業では見えないような、その生徒のよさを発見でき、
生徒も先生も感心することが多かったですね。

池本:この授業をしている4日間、「あの子すごかったよね、あんなことできるんだ!」
の繰り返しで、毎日のように感動していました。

それから、これまでの生徒たちの姿を振り返ってみて、
答えのないものを一生懸命探求していく中で自分のやりたいことを見つけ、
進路に生かしたり、これをきっかけに自分の人生を真剣に考えるようになった生徒が
多いな、ということを感じています。

Q.最後に、印象に残ったエピソードがあれば教えてください。

A.池本:この授業に関わる度にいつも刺激を受けるのですが、
答えのないものを追い続けているときの生徒たちの表情がすごくよくて、
それが一番印象に残っています。

谷内:毎日そのことは話していました(笑)
そのくらい普段見せないキラキラした表情と出合えるんですよ。

池本:授業2日目に暴風雨警報が出て、作業の途中で下校させることがありました。
そのときも、私たちが何度帰るように指示を出しても
「まだ帰りたくない、もっと作業したい!」
といって、泣き出す生徒が出るくらい本当に一生懸命取り組んでくれていました。

それから、チームで協力して作品を仕上げていく中で思うように進まなかったり、
100%の力を出し切れずモヤモヤした経験をしながらも
最後までやり遂げた達成感みたいなものを感じている生徒たちの姿が
印象に残っています。

こういった感覚は、教科書を使って勉強するだけでは決して得られないものなので、
教科学習にはない集団で何かひとつのものを作り上げるこのプログラムだからからこそ
できる体験だと感じています。


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