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2013年10月9日

アイディアの種

今日は先月から引き続き、企画会議。
なかなか突破口が見つからず悪戦苦闘する生徒たち。
しかし、アイディアの種は意外なところに落ちているものだ。
例えば、私が担当する別の授業にも大きなヒントがあった。

その授業とは理科の授業で、生徒たちが日常生活の中で
疑問に思う科学にまつわる不思議について調べ、
ふたり1組のペアになって3分間の発表をする。

その発表の中で、2週間前から気になっているペアがいた。
そのペアだけ唯一、何を伝えたいのかが全くわからない状態に
なっていたので、翌週もう一度発表し直してもらうことにしていた。

彼女たちにやり直しをすることを伝えると、
ペアのうちのひとりが、明らかに不服そうな
ふてくされたような表情をしていたのが引っかかった。
結局、彼女が翌週学校を休んでしまったために、
さらに翌週まで発表は持ち越されることになった。

不服そうな表情をしていた彼女のことを気がかりに思いながらも、
ふたりがどのようにリベンジしてくるのか黙って待つことにした。
すると、発表の前日になって、彼女たちの方から相談にやって来た。
案の上まったく手が付けられていないらしい。

「せっかくふたりで発表をするのだから、
自分たちらしいテーマにしたら?
たとえば○ちゃんのお家は梨を育てているのだから、
それにまつわることでやったら、面白いんじゃないかな」

1回目の発表後、不満げな表情を浮かべていた彼女が
「そうですよね!私もそう思ってて。
本当は他のテーマでやろうと思っていたんですけど、
そのアイディアいただいでもいいですか?」
先ほどまでの表情から一転して、明るい表情に変化した。

翌日、ふたりの発表を聞いて驚いた。
姿勢に見違えるような変化があったからだ。
普段、発表する場面があっても、しどろもどろになりながら
ボソボソと台本を読む姿しか見せたことなかった彼女が、
堂々と前を向いて大きな声で発表している。

私と話をした後、家に帰って彼女は梨栽培をするご両親と
お兄さんから話を聞いて、何枚にも及ぶ資料を作ったらしい。

「先生、調べてきたことが全然喋れなかった。
本当はもっと話したいことがあったんですけど、時間が足りなくて」
授業終了後、声を掛けると、そんな言葉が返ってきた。
彼女がこんなにも積極的な姿を見せるのは初めてのことだった。

その数時間後、クエストの授業で生徒たちが
与えられたミッションについての話し合いを進めていた。
その中で、たまたま午前中の理科の授業のことが話題にのぼり
ひとりの女子生徒がこんなことを口にした。

「あの理科の授業で体験しているようなことって、
すごく大事なんだと思う」
「へえー、なんでそう思ってるの?」
「だって、自分たちの興味にしたがって勉強できるから。
楽しいから調べるし、ほかの人の発表を聞いてても楽しい。
調べ学習って、小学校の頃から色々やってきたけど、
自分が興味を持ったことだったら、どんどん調べたくなるもん。
こういう授業がもっとあったらいいのになって思う」

それを聞いて、数時間前に発表した梨農家の彼女の姿が
はっきりと思い出された。
自分の興味、関心にしたがって動く前と後では
内容も発表する姿勢も、歴然とした差があった。
何より生き生きと輝いて見えた。

自分の興味を追いかける学びを
“Interested Driven Lerning”と呼ぶらしい。
人から押しつけられたものではなく、
自ら面白いと感じたことを探求することによって
得られる学びの方がはるかに成果が大きいという。
彼女たちも、最も苦手とする発表の場面だったが、
自らの興味関心に沿って取り組んだからこそ、
成功体験を得ることができた。

そして、今ここで話し合いをしている生徒たちもまた
自らの内から湧きあがる興味関心にしたがって学ぶことが
人の力を引き出すということを直感的に捉えていたのだ。

ファシリテイターとしての教師が、
そのことを深く承認することで、
彼女たちの本音が次々と出てくることとなった。
学びの主役はどこまでいっても、生徒たちであることを
あらためて認識した。


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