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2013年9月11日

インタビューの重要性に自ら気づく

二ヶ月ぶりに再開した授業では、大まかにまとめた企画案を
ホワイトボードの全面を使って書くところから始めた。

ホワイトボードの一番上には「企業から与えられたミッション」、
その下の中央には「企画のコンセプト」を大きく書き、
両脇には「ターゲット」と
「企業が現在取り組んでいるサービスや商品」、
下のあまったスペースすべてを使って
「企画の内容」を書くように指示した。

ホワイトボードに書く最大のメリットは
自分たちの企画の全体像が一目でわかるので、
「企画内容がコンセプトをしっかり実現するものになっているか」
とか、「企画内容と企業の取組みやサービスとが
どのように紐づいているか」等、さまざまな視点で
“与えられたミッションと自分たちが考えた企画とのギャップ”
を見ることができるところにある。

また、ワークブックや模造紙に書くのと違って、
言葉を書く位置やスペースを気にせず
自由に消すことができるのも彼女たちにとっては好都合だ。
そして、最終的には書けるスペースは限られているので、
必然的に余分なものをそぎ落としていく力や
要点を一言でまとめる力をつけることも狙っている。

「今、ホワイトボードに書いてくれたものが
みんなの頭の中にあるアイディアのすべてだよね。
ということは、ここに書かれた内容が
これから毎週更新されていく、ってことだ。
ホワイトボードを使って、どんどん
この企画をブラッシュアップしていくんだよ」

そう言って、今後は授業が始まる前までに
前回の授業終了時にホワイトボードに残した企画案を
再現して書いた状態にしておくことを指示した。

「さて、これを見て、みんなはどう思う?
みんなが考えたコンセプトを
この企画内容は実現してくれそうかな」

「なんか微妙」
「全然実現できそうにないや」

「じゃあ、どうしたらこのコンセプト『○○な○○』を
実現できそうだと思う?」

その問いかけに反応して、すぐに
こうじゃないか、ああじゃないか、と
アイディアが出始めた。
「そういえば、インターネットでこんなことが書かれていたよ」
「それってどんな内容だっけ?」
「うーん…なんだっけか。とりあえず書いとこ」
曖昧な記憶を辿りながら、これまでのブレストや
ネットで調べた情報を見直しながら箇条書きしていく。

ここで大事なのは、ブレストのときと同じく
「とりあえず書く」ということ。
どんな些細なことも、ホワイトボードに
まずは書き込むことを習慣化させる。
それが、私の一つの大事な役割だ。

ちょっと離れたところで黙って眺めながら、
気になる言葉が出たら、まさにそのタイミングで
「それってどういうことだっけ?」と本人に説明させたり、
その説明してくれたことをわかりやすく要約して
ほかのメンバーの理解を深めてあげたり、
「今言った言葉、めちゃくちゃ面白い!」
と承認しながらも、さらにそこに注意を向けさせて
彼女たちの頭の引き出しの中にあるアイディアを
出し切る手伝いをする。

こうして30分も繰り返していくと、
毎年恒例の“停滞モード”に入っていく。
今の段階で出てきたアイディアは、彼女たちの直感や
イメージに頼ったものと、インターネットに散乱している情報を
浅く拾いあげただけのものがベースとなっているので、
当然のことながら、そこらじゅう穴だらけで大した根拠もない。
その企業がやる必然性もよくわからない企画になっているのだ。
それを承知の上で、まずは自由にやらせる。

不穏な空気が流れ、沈黙がしばらく続く。
「あぁー…空気がどんよりしてきた。
もう無理だわ、鬱になりそう!!」

「そろそろ限界になったか。
もうこれ以上出なそうだよね。どうしよっか?」

これ以上何をしたらよいかわからず、全員黙っている。

「考えてみなよ。たった6人で出すアイディアなんて
たかが知れてるじゃん。
みんなさ、この企画のターゲットの人たちの気持ちになって
アイディア出してくれたけれど、その人たちの立場になりきれた?」

「うーん…」
「私、その経験したことないしな~」
「想像しても、なんかいまいち浮かばない」
「周りにはそういう友達もいたけど・・・」

「そうだよね。
まったく同じ立場になってみなきゃ
わかるわけないんだよ。
でも、今みんなに同じ立場になってもらうことはできないよね。
だとしたら、どうしたらわかるかな」

こうして、自分たちの考える企画のターゲットになる人たちや
その周辺にいる人たちへのインタビューが大事であることを、
彼女たちは本当の意味で理解した。

自分たちの頭の中から出てきただけのアイディアには
限界があることも、インターネットでただ調べただけでは
どうにもならないことを実際の状況の中で味わい、
行き詰まる体験をすることで、初めて調査の重要性を知る。

来週の授業までに、ターゲットからのインタビューを
可能な限り集めてくることを、彼女たちは決めた。

この企画を実現するためには、ターゲットとなる人たちの生の声を
いかに拾いあげるかが重要であることを理解していく。
彼女たちは、次のステージにようやく突入した。


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