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2013年3月11日

クエストカップ全国大会

全国大会本番の昼休み。
会場である法政大学の中庭を舞台に見立て、
大声で練習をする生徒たちをながめながら
「本当にこれが彼女たちなのか」
と夢を見ているような気持ちだった。

全国大会出場が決まってから本番まで
毎日が綱渡りをしているような心境だった。
3週間前の彼女たちから今の姿は
誰一人として想像できなかっただろう。

大舞台に立てることは必ずしも喜びであるとは限らない。
選ばれた生徒たちの多くは、喜びよりもむしろ
「選ばれなかったみんなの分まで頑張らなければ」
という責任の重さの方を感じていたことをあとになって知った。

「せっかく選ばれたのだから、全国の頂点を目指そう!」
と高らかに宣言したものの、掲げた目標と
自分たちの作品の質の低さのギャップを理解すると、
あらためて宣言したことの重大さに気づき、
日に日に焦りを募らせていった。

毎日遅くまで残っているのに一向に先が見えないことへの不安、
みんなの期待にこたえなければならないプレッシャーから
生徒たちの様子に異変が生じ始めた。

学校を休み出す生徒、朝遅刻して作業に参加しない生徒、
大事な場面でふざけてしまう生徒。アルバイトで帰ってしまう生徒。
それぞれの事情や本当の気持ちを理解し合えず、
つい攻撃的になって心無い言葉を発するようになっていった。

チーム内でいざこざを起こしている間にも
他の学校のチームは発表の練習をしていると思うと、
焦る気持ちばかりが募った。情けなくて涙が出た。

やりたいことはたくさんあるのに、彼女たちの作業は
どんどん遅れていき、負担は残された生徒だけにのし掛かる。
最悪な状態が何日も続いた。

不満はついに爆発し、「このチームでやる意味がない」
「全国大会に出たくない」ということまで口にするようになっていた。
それが全国大会出場1週間前のことだ。

今まで味わったことのないような緊張を強いられた彼女たちは、
疲れとストレスでお互いを傷つけあうような言葉を発し、
毎日のように誰かが涙を流す。

そんなバラバラになった気持ちをどうにかつなぎとめてくれたのは、
ようやく形になりつつあった作品への「執着」だった。
バラバラになりながらも、残った生徒たちがバトンをつなぐようにして
企画をまとめ、パワーポイントの修正を行っていった。

ここまでの苦労を無駄にしたくない。
きちんとした形で大勢の人に見てもらいたい。
心の底から芽生えた感情が作品への愛着へと変化し、
最後の3日間で劇的な変化を見せた。

台本を読むだけで精いっぱいだった彼女たちが、
何度も何度も台詞を書き直し、どうすれば人に伝わるか
考えるようになるまで成長した。
作品に魂を吹き込むということは、まさにこういうことだ
というのを目の前で見せてもらった。
もういいだろう、とこちらが思っても、まだ直したい、と言い出すほど
こだわりにこだわりぬいて最後まで練習した。

精神的にギリギリな状態になりながらも
「こうしたい」という思いを一つずつ形にし、
つぎはぎを貼り合せるようにして出来上がった作品。

たくさんの涙といざこざがあったからこそ、この作品を通じて伝えたい
メッセージが彼女たちの心の奥にまで浸みこんでいった。

午前の発表終了後の講評で、審査委員の一人が
「ここまで来るのに、相当頑張ったよね」
という言葉をかけてくれた。
その人は、たまたま校内発表会で生徒たちの発表を
見てくれていたので、どれだけ成長したのかを理解してくれたのだ。
その言葉が一番胸にこたえ、泣きそうになるのを
必死でこらえた、と生徒たちが話していた。

どれだけ努力を積み重ねてきたか、決して目に見えないけれど
どんな言葉よりもその言葉が生徒たちの胸に響いたのは
彼女たちが精一杯問題と向き合い、努力したことの証明だ。

去年の全国大会で米倉先生がおっしゃった
「成功ではなく成長が大事」という言葉を、彼女たちは
参観したすべての人たちに示してくれたのだと思う。
発表を参観した生徒たち、そして保護者の方の大半が涙を流し、
感動したことを聞き、彼女たちは
賞を取ることよりもずっと価値のあるものを手にしたことを感じた。


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