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2012年12月26日

チームの試練(後編)

これまですべてを仕切ってきたA子不在の中、
B子とC子は二人だけで発表することができた。
ピンチを乗り越え、自信をつけることはできた。

しかし、「三人で協力して企画を作る」という
最も重要な問題は何も解決していない。

一番ネックになっていたのは
A子のチームメイトに対する厳しさだった。

自分と同じレベルのことを要求するあまり
それが出来ないB子とC子に対して、つい苛立ってしまう。
その苛立ちが一方的な指示を出す結果となり、
ますますギクシャクとした関係を作っていた。

「協力する」ということが、仲間の力を信じて任せることで
あることを理解しなければ、A子はますます孤立してしまう。

それをどのように伝えたら彼女の心に届くだろうか。

A子の家に電話をかけると決めたものの、
まったく方針は決まっていなかった。
ただひとつ、はっきりとしていたことは
彼女が今どんな気持ちでいるのか知りたい
ということだった。

電話をすると留守番電話になってしまったが、
すぐにA子から電話がかかってきた。

発表が滞りなく終わったことを伝えると、
「企業の方からどんなコメントをもらいましたか」
という期待に満ちたA子の言葉が返ってきた。

「やっぱり、そうか」――。
こんな状況になったにもかかわらず
二人に迷惑を掛けてしまったことよりも、
自分のことに意識が向いてしまうA子。
予想はしていたが、とても悲しい気持ちになった。

A子に今足りない「二人への感謝の気持ち」と
「協力することの意味」をどのように話したら伝わるだろう。
いくら考えても説教じみた言葉しか見つからず、
とても彼女の心に響きそうもなかった。

結局、B子とC子がいかに頑張ってくれたか話し、
悶々とした気持ちのまま電話を切った。

3 日後、A子からメールが届いた。

「金曜日の発表会は、行こうと思えば行けたと思う。
でも結局“行かない”ことを選びました。
とても後悔しています。

先生と電話で話し、クラスメイトからも
二人の発表会での様子を聞いて、気付いたことがありました。
それは去年の悔しさをどうしても晴らしたくて
自分一人で勝手に進めてしまっていたこと、
勝手に決めたことを一方的に指示していたことです。

本当に最低なリーダーでした。
二人は楽しくなかっただろうな、とすごく反省しました。
私たちのチームには、チーム力なんて無いに等しかったです。

だから、今日二人に『校内発表会で頑張ってくれてありがとう』
という気持ちと、『今まで押し付けてばかりでごめんね』
という気持ち、『これからは楽しくやろうね』という気持ちを
伝えてきました。

これからは三人で力を合わせて
楽しくやっていきたいと思っています。
私にとってのゴールは全国大会に出ることではなく、
三人で協力して企画を作ることだとわかったから。

今回休んだことで、やっと今までの自分のしてきたことに
気づけたのだと思います。
これからは三人四脚で頑張るので、よろしくお願いします」

B子とC子に助けられたことで、A子の頑なな気持ちは溶けた。
何が一番大切なことだったのか、A子は気づくことができた。

2週間後、授業で話し合いをするA子の姿は
ほんの少し二人と距離が近づいているように見えた。


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