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2012年7月2日

ブレインストーミング

今日は待ちに待ったブレインストーミングの日。昨年度もこのクエストの授業に取り組んだ生徒たちにとって今日のステップはとても大事なものだ。

ブレインストーミングは自分たちがインターンする企業から与えられたミッション(課題)を読み解き、思いつく限りのことばやフレーズを付箋に書き出すことからはじまる。

そして、その付箋をチーム内で共有し、分類していくことによって、自分たちが考える企画の方向性を定めていく。企画会議などでよく用いられる手法である。

彼女たちはこのワークに昨年度初めて取り組み、「感じたことを文字で表現すること」「ありのままの思いを発する勇気を出すこと」がいかに難しいか、痛いほど味わった。チームで共有することもままならず、一歩も前進しないまま時間だけが過ぎていくという状況を1ヶ月以上もの間経験することになった。

そんな背景もあって、今年もこの授業を選んだ生徒たちは去年の屈辱を晴らすべく、いつも以上に気合を入れて授業に臨んでいるように感じた。

今日やるべきことをチームリーダーに発表させ、早速ブレインストーミングの動画を見せた。

突然、ひとりの生徒が「そんなことしていいんだ!」と、驚きの声をあげた。

彼女は今年4月に転入してきた生徒で、ブレインストーミングのルール説明にある「乱暴な発言、奇抜な発言ほどよい」というくだりに大きく反応を示したのだ。

「そうそう。あなたが普段やっているみたいな発言がすんごくいいんだよ。だから、どんどん自由に発言してね」

彼女の何気ない一言が、大事なルールヘ全員の意識を向ける大きなきっかけとなった。

まずは5分間という制限時間を設けて、一人ひとりが思いつく限りの言葉を付箋に書き上げるという作業をおこなう。

ノルマは一人30枚、という条件をつけた。先ほどまでの賑やかさが噓のように紙にペンを走らせる音しか聞こえない教室はいつになく張り詰めた空気が流れていた。

沈黙を打ち破るように、声を掛ける。「はい、終了!何枚ずつ出たか、みんなで確認しよう」

緊張感から解放された生徒たちの反応はさまざまだ。誇らしそうに付箋いっぱいの机を眺める生徒。まわりと比べて枚数が少ないことに気づき、うつむきがちな生徒。「全然出てこなかった~」と声をあげて、ほかの机を見渡す生徒。

結局、少ない生徒では10枚弱、多い生徒でも20枚程度となった。でも、ここからが本番だ。

「今度は各チームで出した付箋を自由に共有してごらん」指定した時間は15分。先ほど観た動画と同じように全員が感じたままに付箋を並べ、質問したり並べ替えたりしながら、少しずつ模造紙の上に自分たちだけの地図を描いていく作業だ。

「突拍子もない発言、奇抜な発言ほどよい」のインパクトが残り、どの机も言いたいことを自由に、躊躇することなく発言している。

人は心が開放されているとき、おのずと表情に表れる。普段の授業では見せないような生き生きとした笑顔がこの場の高揚感を物語っているようだ。

一斉授業ではどうしても生徒の何気ない発言や面白い発想に付き合うことができない。授業進度を考慮して自然と生徒の発言や行動に制限をつけることになる。突拍子もない発言や奇抜な発言とは無縁の世界である。

そんな授業のタブーを破って、自由に話ができるこの場は生徒たちにとって刺激的な感覚を覚えさせるのだろう。

個人で付箋を出したときには「もう、これ以上絶対出ないです!」と話していた生徒が、他のメンバーの言葉に刺激を受け模造紙に新しいアイデアを次々と出していった。

ブレインストーミングのルールの中に「メンバーの発想を借りながら、それぞれがよりよいアイデアにつなげていく」「ひとりが何かひらめいたとき、さらにいいアイデアが出るようまわりはアドバイスや励ましで盛り上げていく」というものがある。このチームはまさにそれを体現していたのだ。

言葉が出ないことを、つい焦ったり責めてしまいがちだが、そのチームのリーダーは説明の足りない部分を補足しながら自然と他のメンバーの言葉を引き出していた。

決してせかすのではなく、仲間を励ますようにして、よいアイデアが生まれるような環境づくりに徹していたのだ。彼女のふるまいにはまったく気負ったものがなく、全員が肩の力を抜きノビノビと話せる場を見事に作り上げていた。

授業が終わる頃には、それぞれのチームが最初に出した付箋の数からさらに膨らませ、びっしり詰まった自分たちだけの地図を作り上げた。

次回は、ここから自分たちの企画の骨子を固めていく最も悩ましい作業へと入っていく。

想像力を膨らませつつ目の前に広がる地図を俯瞰し、右脳と左脳のスイッチを自由自在に切り替えられるようにならなければならない。

こうして、次第に核心に迫っていく過程が最も生徒たちのつまづくポイントであり、また教育者の力量が問われるポイントでもある。

インターン“ごっこ”で終わるか、否か。彼女たちの見せる底力に期待したい。


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